『スパイダーマン3』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
? 2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
5月1日(火)より、日劇1ほか全国一斉、
世界最速ロードショー!
5月1日(火)、ついに『スパイダーマン3』が封切られる! ナント日本が世界最速ロードショーとのこと。人気シリーズの続編ということで世界が注目する中、本国アメリカよりも早く日本で最初に…って凄くない? びっくりはそれだけじゃありません。4月16日(月)、主要キャスト、スタッフが顔を揃えるワールド・プレミアもここ日本で行われ、翌日にはみんな揃って記者会見にも現れました。ナンデ…? ナンデここまで日本が優遇されるの? それにはワケがありました。実は『スパイダーマン』の興行収入がアメリカについで日本が2番目だそうで、製作陣にとって日本は大きなマーケット市場なのです。そして日本ではアメリカンコミックス映画が何故か不発の中、『スパイダーマン』シリーズだけはヒットしているというところも、製作者たちの心をくすぐったのかもしれませんね。理由はどうあれ、いち早く人気作品が観れる大チャンス! 特にスパイダーシリーズの熱烈ファンでない私も“この機会を逃すまい!”と子供の保育園の送迎を旦那に頼み込んでワールドプレミアと記者会見に顔を出してきました。
場所は東京、六本木。ヒルズのシネコンを一日貸し切ってのワールド・プレミア。さすがお金かけてる! 私がおじゃましたのは午前11時からのマスコミ試写会。トビー・マグワイアはじめ、映画の出演者たちも夕方のプレミアで初めて作品を観るということなので、製作関係者以外ではまさに最速で観れるわけだ。ラッキー! いい席をゲットするために朝9時半に会場に着いたにもかかわらず、受付にはすでにモノ凄い行列が出来ていました。階段にはアカデミー会場よろしくレッドカーペットが敷き詰められ、外国人スタッフや海外マスコミ陣の姿もあちこちに見られて、さすがのインターナショナルな雰囲気にもうワクワク!
驚いたのは凄すぎる警備態勢。受付で観客全員、携帯電話を取り上げられちゃった。そしてその後に待ち受けていたのは、ナント飛行機に搭乗する時に通る金属探知期のゲート。劇場ロビーに5台ほど用意され、警備員による手荷物の中身チェックも…。
『まさか…? 今日、テロの危険性あるんですか?』と警備の人に聞いてしまった間抜け私。クスっと笑った警備のお兄さんは『盗撮、盗聴による映像や音が流出してしまうのを防ぐためです』とおっしゃいました。へぇ〜! そんなのが商売になってしまうのか?それだけ良きにつけ悪しきにつけ熱烈なファンがいるってことなんですねぇ。
そしていよいよ待ちに待った『スパイダーマン3』の鑑賞!
いやぁ〜めちゃ面白かった! エンディングで客席から拍手が起こってました。
皆さんもうご存知のとおり、今作品ではブラック・スパイダーマンが登場する。黒い謎の液状生命体がピーター(トビー・マグワイア)にとりつき、赤と黒のコスチュームを黒に染めてしまうのだ。自分自身を制御できなくなるピーター。おまけに父の仇とピーターに憎しみを抱いている親友ハリー(ジェームズ・ブランコ)に命を狙われ、結婚間近の恋人MJ(キルスティン・ダンスト)とも心がすれ違っていく。そこへ新たな敵が現れ…。
“う〜ん、公開前なのであまり話せないのが残念じゃ〜!
とにかくハリーとの派手な決闘から始まり、エンディングまですごいスピード感! VFXを駆使したすごい映像! おなじみのスパイダーマン飛び(NYのビルの間をクモの糸を使ってびゅんびゅんと飛び回る)は何度見ても気持ちいい〜! ハリーとの空中戦は座席に居ながらにして絶叫マシーンに乗ってるような感じ(お年寄りや心臓の悪い方はマジでやばいかも?)。そしてサム・ライミ監督も凝りに凝ったという新たな敵“サンドマン”の不思議で美しい映像。とにかくこれまでに見たことのないものだらけでした。悪の心に支配されたピーター(トビー・マグワイア)が、これまでの真面目で純粋そうな顔とはまったく違った、女たらしで冷酷な悪いヤツの顔を見せるのも今回の見どころ。単なる勧善懲悪のヒーローものでなく、スパイダーマンの苦悩、悪者達たちの悲しい心がちゃんと描き出されていて、泣かせる人間ドラマに仕上がってるのも拍手ものでした。
ここからは翌日の記者会見のミーハーリポート。会場にはピーター役のトビーマグワイア、MJ役のキルスティン・ダンスト、ハリー役のジェームズ・フランコの他に、メイ伯母サン役のローズマリー・ハリス、新たな悪役を演じた二人の男優さん、そしてサム・ライミ監督が顔を揃えました。トビーはグレイのスーツに七三分けという真面目なサラリーマンのような出で立ちで現れ、大きな目をきょろきょろさせて、あの相変わらず品の良い微笑みを浮かべてました。『昨日、初めて出来あがった作品観ました。あの作品…好きだな!』と他人事みたいな客観的な感想を述べて笑わせていました。
そして、黒のタートルネックにアップの髪で現れたキルスティンは意外にも綺麗でビックリ! 正直言ってこれまでの『スパイダーマン』を観て、『ナンデもっと可愛くてか細いヒロインを使わないんかな?』『あれじゃ〜スパイダーマンが命をかけて守るっていうのがリアルに感じられへんでぇ!』『サム・ライミ監督はホラー映画出身だからちょっと怖めの顔が好きなんかなぁ〜』と不満たれブーだった私(キルスティンファンの方、ごめんなさ〜い)。でも今回、実物を見たらさすがハリウッド女優…細くて美しかった。カメラ映りが悪いのかなぁ?
サム・ライミ監督は真面目な職人さんってタイプの人でした。特に今回の会見は質問が監督に集中したのですが、嫌な顔一つせず、っていうか、逆にとても嬉しそうに質問者の顔を一人一人じっと見ながらVFXのことなど細かく丁寧に答えておられました。サンドマンの映像のために砂を顕微鏡で見ることから始め、砂のとりこになった…と語っていた監督。その後も延々と『砂の粒子が…砂の分子が…』と難しい話が続き、通訳の戸田奈津子さんは大変でした。おかげで俳優さんたちへのインタビュー時間が無くなっちゃったよぉ〜。ミーハーな私はちょいと残念。でも監督の真面目で誠実な人柄が見えた一件でした。
ジェームス・フランコはカッコ良かった! 『DEAN』(01)でジェームス・ディーン役をやっただけあって、実物もホントにジェームス・ディーンそっくりだった。監督の長い話が続いて『もう自分には質問がこないだろうな』と安心しきっていた彼。目は開いていたけど頭の中は絶対寝ていたに違いない! 突然、質問が自分に向けられ、ヒャッ!と悲鳴を上げたのが笑えました。もしかして前日、Tokyo nightを遅くまで楽しんだのかな(笑)?
世界中の映画ファンが待ち望んでいたスパイダーマン3部作の完結編『スパイダーマン3』! ファンの方はもちろん、そうでない方も、世界最速で観られるこのチャンスに劇場に足を運んでみては?
もう一つ情報。4月12日〜5月20日まで、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、シリーズ3作で使われた小道具やコスチュームを一挙に公開した『スパイダーマン展』が開催されていますよ。