ウィル・スミス最新作、『アイ アム レジェンド』(12月14日、日米同時公開)の来日記者会見と国際フォーラムで行われたジャパンプレミアに行ってきました!
まずは記者会見の様子から…。シルバーグレイのスーツにシルバーのネクタイ、黒のベストを中に合わせて、スッキリ!とクールないでたちで会見場に現れたウィル・スミス。でも、中味はクールどころか、私たちの期待通り“超ホット”なウィルでありました! 登場するやいなや、「ホォ〜!」「ホォ〜ゥ!」と雄叫びを上げて会場を盛り上げる姿に、一緒に登場したフランシス・ローレンス監督と製作・脚本のアキバ・ゴールズマンの二人も「やれやれ…またヤッてるよ」と少々呆れ笑顔(笑)。前日に日本に着いたばかりで、しかも取材攻めでめちゃめちゃ疲れているだろうに…ホントすごいサービス精神! マスコミ陣の質問にもジョークを混ぜながら1つ1つしっかり応答し、後方に移動しようとしたカメラマンに「おいおい、どこ行くんだい? 帰らないで!」と突っ込んで会場を爆笑させたり、会見中に眠っていたマスコミ人の1人(実際は目が細いから眠ってるように見えただけと思われますが…)に、「おいおい!ナニ寝てるんだよ〜、君だよ君!」と突っ込んだかと思ったら、ナント!自ら客席に降りてその細目の君と写真を撮ったり…。ウィルの心配りは本当に会場の隅から隅まで1人残らず届いてる感じがしました。マスコミだけでなく、通訳の女性やマイクを直しに来た音声スタッフにも気を配って笑わせようとしてる姿にはホント感服いたしました。「別に…」を繰り返して不機嫌顔してるあの人に見せてやりたいよ〜(笑)。
翌日のジャパンプレミアでもレッドカーペットに到着するやいなや、待っていたファンの元へ飛び込んでいったウィル。警備のために付けてあるロープから身を乗り出し、出来る限りのサインをし、リクエストに応えてバシバシ一緒に写真を撮っていました。肖像権がどうのこうのとかいう大スターとはエライ違い! こんなウィルだから世界中のファンに、そしてスタッフにも愛されてるんですね。
さて肝心の映画『アイ アム レジェンド』ですが、ちょっと怖い内容になっています。地球を襲った恐るべき殺人ウイルスによって人々が命を落とし、NYで、いや、おそらくは全世界で、ただ1人生き残った男、ネビル(ウィル・スミス)。人の気配はなく、草がボウボウに生えたマンハッタン…すっかり姿を変えてしまった街の中、ネビルは孤独と絶望と闘いながら、愛犬サムと寄り添いながらナントカ生き延びている。生存者を求めて無線でメッセージを流し続け、そして、もともと優秀な科学者だった彼は、自分の免疫を使ってウイルスに対抗する新薬を研究し続けるのだが…。といったStory。
ソ連A型のインフルエンザが猛威をふるっていて、またそれが変異してるかも…と恐れている昨今だけに、ウイルス話は怖かったよ〜。ネビル独りのはずなのに、時々、廃墟と化したビルの中にうごめく黒い影…、カメラワークや音楽から「これは何か出てくるぞ」「くるぞ…」「くるぞ…」と心構えをしながら観てるのに、それでもやっぱり「うひゃぁ〜!」と心臓が飛び出るかと思うほど驚かされてしまう。それが5分に1回くらいあるんだからたまりません。身体に悪いでぇ〜ホンマ! 私の隣に座っていた外国人の太ったおばさんは、ハンカチで口を押さえながら終始ワナワナと震えて観ておられましたが、そのドッキリシーンがあるたびに、まさに漫画でよく見るように椅子からド〜ンと飛び上がるもんだから、その振動効果で私の方も恐怖倍増でした。
感動ヒューマン映画かな?と期待していたから、私の苦手なパニック、ホラー要素が強かったのはちょっと残念…。シリアスはいいんだけど、もう少し内容を掘り下げて欲しかったなぁ…。でも、あの全く景色の違うNYは本当に見ものです! いったいどうやって撮影してるんだろう? CGだけじゃなく、ある程度、NY市と市民が協力して道を封鎖したりしたというんだからそれも凄いナと思う。日本では大都会、東京で、映画のために絶対あんな協力出来ないだろうなぁ。そして、ウィル・スミスの涙の演技はやはり上手い! 上手すぎ! またもやSTORYに関係なく、一瞬でつられ泣きしてしまいました。
恐怖ホラー系が好きで、ドキッ〜!としたい方には期待できる映画だと思います。心臓の弱い方はご注意。普段、元気な私もしばらく心臓痛かったです。
個人的には、ウィル・スミスには前作の『幸せのちから』のような映画にまた出て欲しいナ!と思います。