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らしくないドラえもん『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』』


 5歳の息子と『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』を観てきました。
千絵の採点表〜! ★☆☆☆☆(星1つ)
ハッキリ言って子供向けではありません。かと言って、大人向けでもありません。
ドラえもんは添え物みたいでちっとも活躍しないし、ストーリーが難し過ぎ&懲り過ぎで、ワケ分からないし、おまけに上映時間長いし、子供は途中から集中力ゼロに…(まわりの子供たちからも「出よ〜よ〜」「帰る〜」などの声が…)。“どんな映画でもどこかしら良い部分があるはずだ”と、かなり好意的な味方をする私もさすがに退屈しました。

 環境問題をテーマにしたのは素晴らしいと思うけど、それならよけいに子供たちにも理解出来るようもっとシンプルに作って、楽しませながら伝えて欲しかったナ。残念…。
 唯一、良かったのはのび太くんのペットになる苗木のキー妨が超可愛かったこと。「キ〜!」という鳴き声(喋り?)が何とも愛らしい。のび太君のキー妨に対する深い愛情に一瞬泣かされそうになりました。私たちの後ろの座席に家族連れ(夫婦と幼児1人)がいたのですが、映画が終わって灯りが点いた時に「あ〜、パパ寝てたのぉ?」という娘さんの声が…。すかさず、お父さんが「キ〜!」と返事したのに笑っちゃいました。
 『ドラえもん』を楽しもうとして観に行くとガッカリします。宮崎駿監督の『もののけ姫』などが好きな人がそれっぽいモノを観ようとして足を運ぶならアリかなと…。 


映画レビュー | 17:44 | author : 小林千絵
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ダメな人生だって明日は…『陰日向に咲く』
 現在、公開中の『陰日向に咲く』を観てきました。劇団ひとりさん原作の小説の映画化です。華やかな東京の街で、どこか陽の当たらない人生をもがいて生きている人たちに焦点を当てた群像劇。岡田准一さん、宮崎あおいさん、伊藤敦史さん、平山あやさん、塚本高史さんら若手実力派たちと、西田敏行さん、三浦友和さんらベテランたちが、生きることに不器用で、どうしようもないんだけれど温かい人間たちを、涙と笑いの中で観せてくれます。
千絵の勝手な採点〜! ★★★★☆(星4つ)
 

 期待通り、面白かったよ。原作はまだ読んでないんだけど、この映画を観て「読んで
みようかな?」と思いました。一見バラバラな人間たち…、でも映画の終盤あたりから絡まっていた糸が解けるように関係性が見えてきて、最後にはアッと驚く繋がりを見せる。「この広い東京、そんな世間狭いはずないやろ〜!」とツッコミを入れたくなる人も多数いるかも知れませんが、いやいや、現実は意外とドラマのような不思議なことがあったりするものです。私は『この広い東京で出逢ったということだけですごい縁を持っている。そしてその出会いは偶然でなく必然で、すべてに意味がある』と考えるタチなので、この映画のダメダメ人間たちの不思議な縁に妙に納得してしまいました。劇団ひとりさん、こんな複雑なストーリーを頭の中で構築出来るなんて、おぬし、なかなかヤルな!
 そもそも、観に行ってみようと思ったキッカケは、予告編でチラと観たんだけど、岡田准一さん扮する青年がパチンコ依存症でもがいている感じだったから。はい。私も依存症の1人、いやいや、依存症なんて甘いモンじゃない。中毒の1人であります。今は“パチンコ冬ソナ”中毒真っ只中! この台、奥が深くて飽きることがありません。ヨン様にどれだけ貢いだだろう? 恨むぞ〜! 台の話しはさておき、20歳代から今日に至るまでの長いパチンコ人生で幸いにもこれまで借金はしていない(絶対に人のお金では打たないというポリシーだけは守っているので…)。だけど、財布の中のこれだけは残そうと心に決めていた最後の一枚までつぎ込んでしまい、「私ってなんてアホなんや…」と自己嫌悪に苛まれてトボトボ歩いて帰った夜が何度あったことか…。私自身そんなアホ人間だからして、この映画に登場する岡田クンはじめ、ちょいとダメな人間たちにはいたく共感してしまいます。そしてこの映画のテーマである“どんなにダメでもひとりじゃない”“明日は陽があたるかも…”というメッセージも単純だけど良かった!
 ♪あひるんるん〜♪のCMで見ていた時、あまり可愛いと思わなかった宮崎あおいちゃん(ファンの方ごめん)だけど、今回は遅ればせながら彼女の魅力に気づきました。本当可愛かった! 今回は母娘の二役を演じているんだけど、特に、漫才師だった母親役の方を演じた彼女はすごくイキイキしてて、これまでにない表情を見せていました。

 売れないアイドルを演じた平山あやさんも印象深かった。年なのに無理してる感じがそのまま役の“痛々しさ”に繋がって、人生もがいている感じがよく出ていました。元・売れないアイドルの私としては胸が痛いシーンがいっぱい! 
 秋葉原のオタク役の塚本高史さんも、人間としての奥行きがが感じられる優しくたくましいオタクを上手に演じていて、この作品の中で唯一ホッと出来る大事な役割を担っています。ホームレス役の西田敏行さんはホンマ笑わしてくれました。うまいねぇ〜。
 
 この映画を楽しめない人はきっとたくさんいるだろうなと思います。人生ぬかりなく、すべて成功にたどり着いてるような“勝ち組”と呼ばれるような人には絶対に楽しめない映画だと思う。賢い人たちはこの映画のダメダメ人間たちに『おいおい、お前らしっかりしろよ〜!』なんてイライラするんじゃないカナ。つまんないね〜人生の片面しか見ていないなんて! 
 人生何度もつまずいて、今にも堕ちそうな所でもがき苦しみながらも頑張ってる人や、そんな人を愛して支えたりしてる人、そんな経験をした人の方が、きっとたくさんの悲しみと優しさを知ってる。豊かな人生を歩んでいるはず!…と思うのは私の負け惜しみかもしれませんが(笑)、 そんな人たちが『やっぱり人間っていいよな』と思える映画だと思います。ビデオで1人じっくり観るのもいいかも。
映画レビュー | 16:46 | author : 小林千絵
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純粋でタフなおとぎの国のプリンセスに鼓舞される『魔法にかけられて』
 予告も断りもなく2週もお休みしてしまいまして、ごめんなさ〜い! 実は13年ぶりに引っ越しをしたのですが、新居のインターネットが不具合で繋がらず、とても歯痒い思いをしました。工事をしてもらい、数日前にやっと繋がってホッ…と安心。アナログ人間だと思っていた私も、ネットで世の中と繋がってないと不安に陥ってしまうような典型的な現代人に、いつの間にか成ってしまっていたんですねぇ。
 
 言い訳はさておき、新作映画の試写を観てきました。TVでもバンバン宣伝の始まったディズニー映画『魔法にかけられて』。期待どおり、いえ、期待以上に面白かったです!


 アニメの世界の“おときの国”のプリンセスが、現代のNYの街に迷い込む…という、ありえないストーリー。度を越えた“ありえな〜い”には途端に冷めてしまう私なのに、この作品では最後まで“ありえない”のオンパレードを楽しめちゃいました! さすがディズニー! おとぎの国で意地悪な女王の嫉妬を買い、魔法の井戸に突き落とされたジゼル(プリンセス)が、車と人がワンサカ行き交うタイムズ・スクエアのど真ん中のマンホールから顔を出すところが最高に可笑しい! あんなドレスと髪型で街に現れられた日にゃ〜、コスプレ好きの秋葉原ピープルだってビックリするでぇ! NYの街人の反応がこれまたリアルで笑わせてくれるんだけど、実際にタイムズ・スクエアを歩いていた一般人をエキストラに使ったというからナットク。現実のNYに迷い込んでしまったプリンセスが、行く所行く所「頭が変な女の子」と思われ、さんざん冷たい仕打ちに合うんだけど、持ち前の明るさと純粋さで少しずつ周囲の人々を変えていくところがすごく好き! 一見、スマートでズル賢しこく見える都会の人だって、本当は心のどこかで純粋になりたいと思っているんやねぇ。特に私が面白いと思ったのが、おとぎの国のプリンセスが持つ恋愛観とNYの人の恋愛観の違い。おとぎの国では理想の相手と出会ったら、デュエットをして、すぐ結婚! そして永遠に幸せに暮らす…。一方現代のNYでは、出逢って5年はデートを重ね、お互いを知り尽くしてから、プロポーズ。そこまで時間をかけて結婚しても幸せが続くとは限らず、離婚することも多い…。こんな頭でっかちになり過ぎたNYの人たちにとって、プリンセスの結婚観はあまりにも単純で無防備に映る。もちろん、日本人の私たちにとってもです。でもね、どんなにアホでに見えても、こと結婚においてはこの直感に委ねるプリンセスの単純さ必要なのかもなぁ〜と思わせてくれるパワーがジゼルにはあるんですよね〜。♪〜愛の言葉をちゃんと言葉で伝えなきゃ、相手はわかるはずがないじゃない!〜♪と歌うジゼルに、スクリーンの中のNYの人たちと同じように胸を突かれちゃった私です。
 プリンセスの後を追いかけNYに助けに来るおとぎの国の王子様もキャラ爆裂! プリンセスの親友のシマリスのおとぼけぶりも最高に可愛い! 意地悪な王女役のスーザン・サランドンはハマりまくって怖過ぎ! 本当に楽しませてくれるエンターテイメント映画です。公開されたら(3月14日全国拡大ロードショー)、子供を連れてもう一回観に行こう!と思っています。オススメで〜す!
映画レビュー | 00:06 | author : 小林千絵
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半端じゃない怖さ!『何がジェーンに起こったか?』
 我が家の引っ越しや、息子の風邪などで今週も新作映画を観れませんでした。ごめんなさ〜い! てなワケで、今週はまたまた私の永久保存版のお気に入り映画をご紹介します。とても古い映画なのですが、“恐ろしかった”という点ではいまだこれを越える作品はありません。
『何がジェーンに起こったか?』(1962年・アメリカ)。
屋根裏に住む姉妹の嫉妬と執念を描いた戦慄のサイコ・サスペンスです。


 私はオバケや妖怪や殺人鬼が出てくるホラーより、この映画で描かれてるような普通の人間の中にある嫉妬や狂気が一番怖いです。この映画、マジで背筋凍ります。これが他人との間の事でなく、絆の強かった姉妹間に起こった事だからよけいコワイ……。
 
 綺麗どころの女優としての盛りを過ぎたベティ・デイビスが、腹をくくって強烈なメイクで怪演したことで話題になった作品。もちろん白黒映画で、ずっとずっと暗い家の中での精神的恐怖にじわじわ怯えさせられていたかと思うと、エンディングで突然、太陽がさんさんと輝く明るい海岸のシーンに…。ホッとしたのも束の間、この明るさが主人公の心の闇を強烈に浮かび上がらせます。後味が悪いと言えば悪いけど、いつまでも心に焼き付く作品です。サイコ・サスペンス好きの方は是非一度ご覧あれ!
My favorite movie | 23:18 | author : 小林千絵
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女って…怖い…。『アパートメント』



 今週は新作を観れなかったので、私のお気に入り永久保存版映画をご紹介します。
ロマーヌ・ボーランジェとモニカ・ベルッチ主演のフランス映画、『アパートメント』(1995年)。フランス映画もサスペンスもそんなに好きじゃない私が、珍しく何度も観てしまうほど引き込まれる秀作です。 
 姿を消した昔の恋人の足取りを追うマックスは、彼女のアパートで出会った謎めいた女に惹かれていく。ある一人の女の罠に落ちた男の不可思議な5日間をスリリングに描いた作品。
 STORYもよく練られていて、冒頭の謎からエンディングまでノンストップでぐいぐい引き込まれていきます。
 
 怪しげで可愛いロマーヌ、美しすぎてカッコ良すぎるモニカ、この二大女優の炸裂する魅力だけでも十分に見る価値ありです! 男なら誰しも、こんな両極端の美女の間で揺れ動くだろうナ…。
 ラストは意外な展開で超ショッキング! 「なるほど…そうだったのか…」と謎が解けてしっかり納得させてくれるけれど、女の恐ろしさに背筋が凍ります。

 レンタルで出てるのかな?(確認してないです。ゴメンナサイ!)
レンタルショップで見つけたら、是非是非、一回観てみて下さい! 
My favorite movie | 23:33 | author : 小林千絵
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こんな言葉言える相手、あなたにはいますか?『君のためなら千回でも』
  無名の新人作家のデビュー作がなんと全世界で800万部をの売り上げを突破! 《ニューヨーク・タイムズ》のベストセラーリストで120週以上連続ランクインの感動物語が映画になりました。 
『君のためなら千回でも』(2007年/アメリカ)、2月9日(土)より公開。

 さっそく試写会で観てきましたよ。久しぶりに見応えのあるどっしりした作品でした。

★★★★☆(星4つ、本当は4.5としたかったんだけど、半分星印の記号がPCで探せなかった…)

 
 ソ連侵攻前の平和な時代を送るアフガニスタンが舞台。裕福な家庭に生まれた少年、アミールは誕生と同時に母親を亡くし、厳格な父親には疎まれていると不安を抱きながら暮らしていた。そんな彼の心の支えとなったのが、自分の家に奉公する召使いの子供、ハッサンだった。アミールとハッサンは幼い頃から兄弟のように一緒に育ち、強い絆で結ばれていた。しかし…冬の最大のイベントである凧揚げトーナメントの日、思いがけない出来事が二人の運命を冷酷に切り裂いてしまう――。その後、ソ連侵攻によりアミールはアメリカに亡命、ハッサンは田舎の村に逃れ、20年の歳月が流れていった。だが、アメリカで平穏に暮らすアミールの元にアフガニスタンの恩人から一本の電話が入り、衝撃的な事実を知らされる…。ハッサンに対する後悔の念を残していたアミールは、意を決してタリバン政権下の危険な故郷へと向かう。幼かったあの日、「君のためなら千回でも!」と言ってくれたハッサンの信頼に応えるため…、言えなかった気持ちを伝えるために…。
というSTORY。 
 


 平和なアメリカで愛する女性と幸せな新婚生活をスタートし、小説家としての成功を目前にしたアミールが、危険だと知りながら過去の過ちを正すために、友情を取り戻すために故郷に帰る姿に心打たれました。人間として生き直そうとするアミールの決意に、“人生の本当の成功とは何か…”ということを深く考えさせられました。私には「君のためなら千回でも」と言える人はいるかな…? そう言ってくれる人はいるかな…? アミールの奥さんのように、成功を捨てて人間としてやり直そうとする旦那を応援して見送ってやれるかな…? 本当に色々なことを考えさせられた作品です。

 幼少時代の凧揚げのシーンが想像を越える迫力があって印象的。そして初めて演技をしたという3人のアフガニスタンの子供たちのいきいきした自然な表情が今も心に残っています。実は、この作品中の、ある一人の子供が性的暴力を受けるという一部分のショッキングなシーンのために、舞台となったアフガニスタンでは上映禁止になったとのエピソードがあります。たしかに…子供たちがあまりにも純粋で素朴だっただけに、日本人の私もショックを受けたシーンでした。キャストの少年たちとその家族は、国内での暴動を避けるため、現在、製作した映画会社の保護のもとで避難しているという。18歳までの養育費とその家族たちを養う費用を映画会社が負担するとか…。アメリカの映画会社って凄いナ! この素朴な子供たちがいい方向に変わっていくことを望むばかりです。
 一人でじっくり観たい時にオススメの映画です。観てから読むか、読んでから観るか、
それは自由だ〜!


映画レビュー | 23:28 | author : 小林千絵
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悩める大人のための『ビー・ムービー』


 僕たちのハチミツが人間にとられてる!? 僕のハチミツ返して!!
ドリームワークスが贈る最新CGアニメーション『ビー・ムービー』(1月26日公開)を試写会で観てきました〜。★★★☆☆(星3つ)
 働きバチのバリーが人間の世界を舞台に繰り広げる冒険の物語。普段、私たちが見ることの出来ない巣の中でのハチたちの暮らしぶりを、テンポよく、オモシロ可笑しく描いていて、冒頭からめっちゃ楽しい! ハチの社会では手洗いの石けんも、うがい薬も、髪を整えるディップもぜ〜んぶハチミツなんだなぁ〜(笑)。身支度を整えたら、最後はお尻の針を電気えんぴつ削りでギュイ〜ンと削って『行ってきま〜す!』。ここまで観ただけで、これからどんなお話が始まるのか…ワクワクしちゃいました! バリーがハチ大学を卒業し、就職先のハネックス社(ハチミツ製造工場)を見学するところもホ〜ント面白かった。ハネックス社にある3000種の仕事(加熱、冷却、粘着、花粉集計、流し込み、かき混ぜ、鼻歌、受付、毛の除去、シェフ、毛並みコーディネーター、ダニの世話係、ハチの巣管理、トイレの案内係…などなど)の中から1つだけ選ばなきゃいけない。しかも、ハチの世界では一度選んだ仕事は、死ぬまで変えられないという決まりがある。
「一生ひとつの仕事だけなんて…。もっと外の世界を見てみたい!」と悩む姿は、地方に生まれて地方で育ち、地元の会社に就職せざるを得ない子たちにはすごく共感出来るところじゃないかナと思います。
 そんな葛藤で仕事を選びきれないバリーが、花粉レンジャー(外の世界にハチミツを取りに行く係の強くてたくましいハチたち)に混じってNYの街に飛び出すところが最高にワクワクします。初めて見る世界、初めて見る人間。NYのセントラルパークの上空をハチ目線で飛行する映像はホントに綺麗。さすがドリームワークスです!
 そして危険な目に合いながらもなんとか危機一髪で切り抜けて、いよいよバリーは心優しいヴァネッサに会います。初めて出来た人間の友だち。ハチがお喋りすることに戸惑いながらも打ち解けていくあたりがリアルで、ほのぼのしてて、自然と笑みがこぼれちゃいました。でも、どんなに可愛い奴でお喋りが面白くても、ハチ恐怖症の私は絶対にヴァネッサにはなれないなぁ…なんて思いながら見てました。
 

 ところで、そんなに楽しい映画なのにナンデ星3つなんだ?ってか? 
そうなんですよ〜、ここまではすごく面白かったんだけど、これから先がなんだか話しが飛躍し過ぎて、正直言って付いて行けなかったんです…私。だってハチミツを人間に横取りされている事実を知ったバリーが、人間相手に裁判を起こしちゃったりするんだもん。行き過ぎでしょ…これは(笑)。バリーがハチ社会の地味な仕事に魅力を感じられず、ハチミツを人間から取り返すことに初めて使命を感じて立ち上がる!というテーマはすごく面白い(好き)と思うんだけど、裁判でなくてもっと違う展開なかったんかい?と、そのあたりからしゅしゅーと引いてしまいました。子供は理解できない、大人だけの映画になっちゃった感じです。
 まっ、でも、スティングやレイ・リオッタ、日本人でも知っているCNNの看板キャスターのラリー・キングのパロディがあったりして、大人にはクスッと笑えるお遊びが満載で、飽きさせない作りにはなっていましたよ。
 「1つ1つはどんなに地味でつまらない仕事でも、それが繋がれば大きな仕事になる! ぜ〜んぶ大事な仕事なんだよ。だから頑張りましょう!」というメッセージがあるこの『ビー・ムービー』。夢がみつからなくて迷ってる人や、今の仕事に嫌気がさして悩んでる人には、何か答えをくれる映画かもしれません。

映画レビュー | 23:47 | author : 小林千絵
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あのジョニーが歌声を披露する?! 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』


 今月19日(土)から公開される『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』の宣伝のために来日したジョニー・デップの記者会見に行ってきました(1月9日)。下の写真はその時のものです。(左、監督ティム・バートン)(中央、ジョニー・デップ)(右、製作リチャード・D・ザナック)


 ナマのジョニーはハリウッドスター独特のギンギラしたオーラは一切無く、地味な感じがしました。顔がすごく小さくて目立たない。隣のティム・バートン監督の方がナンボか存在感放ってたなぁ〜(笑)。ジョニーはスクリーンでドアップになって初めて光るタイプの役者さんなんだナと思いました。まったく目立とうとしないあまりにも控えめな言動に、私は逆にすごく好感を持っちゃいました。演じる事だけを愛する本物の職人さんなんですね、きっと! カッコいい!
 
 実はこの映画、私はまだ観れてないので感想も書けないのですが、かなり血なまぐさいホラーのようです。私…苦手。ティム・バートン監督の映画はだいたい観てるんだけど、ど〜もこの監督の独特の世界観が私には合わない。あの絶賛された『シザーハンズ』でさえあまり好きになれなかったもんなぁ〜。『エド・ウッド』と『フランケンウィニー』は面白かったけど。
 でも、でもなのだ! 今回の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』にはちょっと、いや、かなり興味を持ってます。というのもこの映画、ミュージカル仕立てだというではありませんか! しかも、ジョニー・デップ本人が初めて歌声を聞かせてくれるって…?! これは観ないワケにはいきません! 実はジョニーは1980年代、“The Kids”というフロリダのバンドでギターを演奏していた経験があり、音楽には関わりを持っていたものの、歌に関してはまるで縁がなかったんだそう。バンド時代もハーモニーで3秒くらいスッと入って歌う程度で、一曲まるまる歌ったことは一度も、本当に一度もなかったらしいです。この映画の出演オファーを受けた時も、STORYにはかなり惹かれながらも、歌に自信のなかったジョニーは相当悩んだとの事です。ジョニーは監督に「昔の音楽仲間とスタジオにこもって、曲を研究し、歌ってみるよ。近いところまでいけたら相談しよう。でもただ電話して“やっぱりダメだ。不可能だ”と言うかもしれないよ」と消極的な返事をしたんだそうです。結局、相当練習したのか、所詮、本業は俳優なんだから…と割り切ったのか、出演を決めたジョニー。こんな裏話を知ると、どんな歌声なのか…ますます聞いてみたくなりますよねぇ。

 感想はまた後日! 
 
 
来日記者会見 | 23:25 | author : 小林千絵
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夢を追う心に強さをくれる『遠い空の向こうに』
 あけましておめでとうございます! 今年もい〜っぱい映画を観て、いつも心を潤わせていたいナ!と願っている私です。このブログでも去年に引き続き、新作映画や個人的に大好きな作品をたくさん紹介していきますね。どうぞご贔屓に!
 さて今週は…新年一発目なのですが、年始年末は試写会もなかったので、過去の作品で私の大好きな一本を紹介させて頂きます。

『遠い空の向こうに』(1999年 アメリカ)
 皆さんはもうご覧になってますか?
 
 
 1957年10月、ソ連が世界初の人工衛星“スプートニク”を打ち上げた。それを見てすっかりロケットの魅力に取り憑かれ、ロケット作りをおっ始める炭坑町に住む4人の高校生の物語。のちにNASAのエンジニアとなったホーマー・ヒッカムJrの実話です。
  
 炭坑の町に生まれ育ち、先細りの仕事だと分かりながらもそれを継ぐことしか許されない少年たちが、家族や周囲の人々の反対に合いながらも必死で夢を追いかける姿に心打たれます。誰にも理解を得られず、夢を追い続けるのはとってもキツいこと。特にホーマー少年の頑固一徹の父親との対立が印象的。最初にこの映画を観た時は、この父親がすごく嫌な奴に思えた。なんで自分の息子を理解しようとしないの? なんで息子の夢を阻むようなことをするの?…って。でも、自分が親になってからもう一度この映画を観て、父親の心の奥底にある息子を思う気持ちが痛いほど分かって、もっともっとこの映画が好きになりました。
 
 親って本当は誰よりも子供を理解してるんですよね。本当は自分の子供に自由に羽ばたいてほしいと願ってる。だけど世の中の厳しさを知っている分、心が先回りして子供が傷つかないように安全な囲いの中に閉じ込めておきたい怖がりな気持ちもあるんですよね。親だからってそんな子供想いのカッコいい気持ちばかりじゃない。本音を言うともっと情けない気持ちもあると思う。自分が諦めざるを得なかったことを子供が叶えようとしてることへのジェラシー。どんなに子供にバカにされるようと、その仕事で生活を支えてきたんだ!という自負。そんなホーマーの父親の複雑な思いが今はとても分かります。
  
 『遠い空の向こうに』は夢を追う心に強さをくれる映画です! うちの息子はまだ4歳だけど、いつか年頃になって途方もない夢を持った時、私自身も臆病な気持ちに打ち勝ち、息子に対して「当たって砕けろ!」「傷ついても何度も立ち上がれ!」と言える強い親になりたいと思いました。

My favorite movie | 23:46 | author : 小林千絵
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話すことで癒される傷がある…。『再会の街で』
 恵比寿ガーデンシネマで『再会の街で』を観てきました。ちょいと地味だけど、じわじわ心温まる素晴らしい作品でした。★★★★☆(4つ星)

 

 ほんわかコメディーがお得意のアダム・サンドラーがシリアスな役柄に挑戦。アダムファンにはそれだけでも観る価値あり。

 キャリアと幸せな家庭に恵まれながらも、どこか人生のむなしさを感じる歯科医(ドン・チードル)と、911の悲劇で家族を失い、殻に閉じこもって現実の世界に生きることから逃げ出してしまった元歯科医(アダム・サンドラー)の友情と再生を描く感動作。
 前もってあらすじを読んだ時、正直言って「えっ〜! アダム・サンドラーにこんな暗い役は合わないんでは…?」と思ったんだけど、いやいや、素晴らしい演技力でグイグイ引き込まれ、後半からは泣かされっぱなしでした。あの、悲しみを瞳の奥深くにたたえた表情…今も胸に焼き付いて忘れられません。もう1人の主演、ドン・チードルの優しくて落ち着いた演技も良かった! 「こんなの小手先(演技力)だけでは表現できないよナ」
「二人とも、俳優としてという以前に、人間として懐の深い、優しい人なんだろうナ」と確信しました。
 
 愛する家族を突然にいっぺんに失うという悲しみは、想像を越えるものだと思います。「もし自分の身に起こったら…」と、どんなに思いやって想像してみても、とても足らない。実際に同じ経験をした人以外は、誰も本当に心の痛みを理解することは出来ないのです。でも、ドン・チードルが演じたアランが、そんな心に深い傷を負ってしまった友人を“なんとか立ち直らせてあげたい”と切に思う気持ちにはとても共感できました。無力さに悩み、落ち込む姿にも…。
 みなさんは心に傷を負った時、泣きまくって話しまくって、ひと時、ドン底に陥るタイプですか? それとも心にフタをして忘れようとするタイプですか? 私は前者です。自虐的なのかもしれないけど、とことん傷を直視し、当分は泣きまくり、聞いてくれる人に話しまくり(人迷惑なんだけど…)、あえて自分で傷を開いて膿を出し切ります。傷がかさぶたになって剥がれる頃には「今回はちょいと痛かったナ」てな具合に客観視してたりします。やっかいなのは後者のタイプ。傷にフタをして見ないようにするから、一見、平気に見えても、実はいつまでも心の中で膿が出続けていて、悲しみが浄化されないままでいる。アダム扮するチャーリはまさにそうでした。少しでも傷に触れようとする人間を排除するから、友人はおろか、精神科医もお手上げ。ボロボロになった心をしまい込み、現実逃避していた姿がとても痛々しかったです。


 
 この映画のテーマでもあるけど、“話すことで癒される傷”ってあるんですよね。これからも大なり小なりたくさんの傷を負うだろう人生…。でも、傷にメスを入れることを怖がらず、傷を恥ずかしがらず、友だちや大事な人に話してその都度、前向きに立ち直っていこうと思った私でした。友だちがそうなった時も、ただただ何時間でも、「うんうん」と聞いてあげられる余裕のある自分でありたいなと思いました。ワインで酔ってくどくどの文章になってしまった…。勘弁! 1人でじっくり観るのにいい映画です!おわり。

映画レビュー | 23:39 | author : 小林千絵
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