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ダメな人生だって明日は…『陰日向に咲く』
 現在、公開中の『陰日向に咲く』を観てきました。劇団ひとりさん原作の小説の映画化です。華やかな東京の街で、どこか陽の当たらない人生をもがいて生きている人たちに焦点を当てた群像劇。岡田准一さん、宮崎あおいさん、伊藤敦史さん、平山あやさん、塚本高史さんら若手実力派たちと、西田敏行さん、三浦友和さんらベテランたちが、生きることに不器用で、どうしようもないんだけれど温かい人間たちを、涙と笑いの中で観せてくれます。
千絵の勝手な採点〜! ★★★★☆(星4つ)
 

 期待通り、面白かったよ。原作はまだ読んでないんだけど、この映画を観て「読んで
みようかな?」と思いました。一見バラバラな人間たち…、でも映画の終盤あたりから絡まっていた糸が解けるように関係性が見えてきて、最後にはアッと驚く繋がりを見せる。「この広い東京、そんな世間狭いはずないやろ〜!」とツッコミを入れたくなる人も多数いるかも知れませんが、いやいや、現実は意外とドラマのような不思議なことがあったりするものです。私は『この広い東京で出逢ったということだけですごい縁を持っている。そしてその出会いは偶然でなく必然で、すべてに意味がある』と考えるタチなので、この映画のダメダメ人間たちの不思議な縁に妙に納得してしまいました。劇団ひとりさん、こんな複雑なストーリーを頭の中で構築出来るなんて、おぬし、なかなかヤルな!
 そもそも、観に行ってみようと思ったキッカケは、予告編でチラと観たんだけど、岡田准一さん扮する青年がパチンコ依存症でもがいている感じだったから。はい。私も依存症の1人、いやいや、依存症なんて甘いモンじゃない。中毒の1人であります。今は“パチンコ冬ソナ”中毒真っ只中! この台、奥が深くて飽きることがありません。ヨン様にどれだけ貢いだだろう? 恨むぞ〜! 台の話しはさておき、20歳代から今日に至るまでの長いパチンコ人生で幸いにもこれまで借金はしていない(絶対に人のお金では打たないというポリシーだけは守っているので…)。だけど、財布の中のこれだけは残そうと心に決めていた最後の一枚までつぎ込んでしまい、「私ってなんてアホなんや…」と自己嫌悪に苛まれてトボトボ歩いて帰った夜が何度あったことか…。私自身そんなアホ人間だからして、この映画に登場する岡田クンはじめ、ちょいとダメな人間たちにはいたく共感してしまいます。そしてこの映画のテーマである“どんなにダメでもひとりじゃない”“明日は陽があたるかも…”というメッセージも単純だけど良かった!
 ♪あひるんるん〜♪のCMで見ていた時、あまり可愛いと思わなかった宮崎あおいちゃん(ファンの方ごめん)だけど、今回は遅ればせながら彼女の魅力に気づきました。本当可愛かった! 今回は母娘の二役を演じているんだけど、特に、漫才師だった母親役の方を演じた彼女はすごくイキイキしてて、これまでにない表情を見せていました。

 売れないアイドルを演じた平山あやさんも印象深かった。年なのに無理してる感じがそのまま役の“痛々しさ”に繋がって、人生もがいている感じがよく出ていました。元・売れないアイドルの私としては胸が痛いシーンがいっぱい! 
 秋葉原のオタク役の塚本高史さんも、人間としての奥行きがが感じられる優しくたくましいオタクを上手に演じていて、この作品の中で唯一ホッと出来る大事な役割を担っています。ホームレス役の西田敏行さんはホンマ笑わしてくれました。うまいねぇ〜。
 
 この映画を楽しめない人はきっとたくさんいるだろうなと思います。人生ぬかりなく、すべて成功にたどり着いてるような“勝ち組”と呼ばれるような人には絶対に楽しめない映画だと思う。賢い人たちはこの映画のダメダメ人間たちに『おいおい、お前らしっかりしろよ〜!』なんてイライラするんじゃないカナ。つまんないね〜人生の片面しか見ていないなんて! 
 人生何度もつまずいて、今にも堕ちそうな所でもがき苦しみながらも頑張ってる人や、そんな人を愛して支えたりしてる人、そんな経験をした人の方が、きっとたくさんの悲しみと優しさを知ってる。豊かな人生を歩んでいるはず!…と思うのは私の負け惜しみかもしれませんが(笑)、 そんな人たちが『やっぱり人間っていいよな』と思える映画だと思います。ビデオで1人じっくり観るのもいいかも。
映画レビュー | 16:46 | author : 小林千絵
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純粋でタフなおとぎの国のプリンセスに鼓舞される『魔法にかけられて』
 予告も断りもなく2週もお休みしてしまいまして、ごめんなさ〜い! 実は13年ぶりに引っ越しをしたのですが、新居のインターネットが不具合で繋がらず、とても歯痒い思いをしました。工事をしてもらい、数日前にやっと繋がってホッ…と安心。アナログ人間だと思っていた私も、ネットで世の中と繋がってないと不安に陥ってしまうような典型的な現代人に、いつの間にか成ってしまっていたんですねぇ。
 
 言い訳はさておき、新作映画の試写を観てきました。TVでもバンバン宣伝の始まったディズニー映画『魔法にかけられて』。期待どおり、いえ、期待以上に面白かったです!


 アニメの世界の“おときの国”のプリンセスが、現代のNYの街に迷い込む…という、ありえないストーリー。度を越えた“ありえな〜い”には途端に冷めてしまう私なのに、この作品では最後まで“ありえない”のオンパレードを楽しめちゃいました! さすがディズニー! おとぎの国で意地悪な女王の嫉妬を買い、魔法の井戸に突き落とされたジゼル(プリンセス)が、車と人がワンサカ行き交うタイムズ・スクエアのど真ん中のマンホールから顔を出すところが最高に可笑しい! あんなドレスと髪型で街に現れられた日にゃ〜、コスプレ好きの秋葉原ピープルだってビックリするでぇ! NYの街人の反応がこれまたリアルで笑わせてくれるんだけど、実際にタイムズ・スクエアを歩いていた一般人をエキストラに使ったというからナットク。現実のNYに迷い込んでしまったプリンセスが、行く所行く所「頭が変な女の子」と思われ、さんざん冷たい仕打ちに合うんだけど、持ち前の明るさと純粋さで少しずつ周囲の人々を変えていくところがすごく好き! 一見、スマートでズル賢しこく見える都会の人だって、本当は心のどこかで純粋になりたいと思っているんやねぇ。特に私が面白いと思ったのが、おとぎの国のプリンセスが持つ恋愛観とNYの人の恋愛観の違い。おとぎの国では理想の相手と出会ったら、デュエットをして、すぐ結婚! そして永遠に幸せに暮らす…。一方現代のNYでは、出逢って5年はデートを重ね、お互いを知り尽くしてから、プロポーズ。そこまで時間をかけて結婚しても幸せが続くとは限らず、離婚することも多い…。こんな頭でっかちになり過ぎたNYの人たちにとって、プリンセスの結婚観はあまりにも単純で無防備に映る。もちろん、日本人の私たちにとってもです。でもね、どんなにアホでに見えても、こと結婚においてはこの直感に委ねるプリンセスの単純さ必要なのかもなぁ〜と思わせてくれるパワーがジゼルにはあるんですよね〜。♪〜愛の言葉をちゃんと言葉で伝えなきゃ、相手はわかるはずがないじゃない!〜♪と歌うジゼルに、スクリーンの中のNYの人たちと同じように胸を突かれちゃった私です。
 プリンセスの後を追いかけNYに助けに来るおとぎの国の王子様もキャラ爆裂! プリンセスの親友のシマリスのおとぼけぶりも最高に可愛い! 意地悪な王女役のスーザン・サランドンはハマりまくって怖過ぎ! 本当に楽しませてくれるエンターテイメント映画です。公開されたら(3月14日全国拡大ロードショー)、子供を連れてもう一回観に行こう!と思っています。オススメで〜す!
映画レビュー | 00:06 | author : 小林千絵
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こんな言葉言える相手、あなたにはいますか?『君のためなら千回でも』
  無名の新人作家のデビュー作がなんと全世界で800万部をの売り上げを突破! 《ニューヨーク・タイムズ》のベストセラーリストで120週以上連続ランクインの感動物語が映画になりました。 
『君のためなら千回でも』(2007年/アメリカ)、2月9日(土)より公開。

 さっそく試写会で観てきましたよ。久しぶりに見応えのあるどっしりした作品でした。

★★★★☆(星4つ、本当は4.5としたかったんだけど、半分星印の記号がPCで探せなかった…)

 
 ソ連侵攻前の平和な時代を送るアフガニスタンが舞台。裕福な家庭に生まれた少年、アミールは誕生と同時に母親を亡くし、厳格な父親には疎まれていると不安を抱きながら暮らしていた。そんな彼の心の支えとなったのが、自分の家に奉公する召使いの子供、ハッサンだった。アミールとハッサンは幼い頃から兄弟のように一緒に育ち、強い絆で結ばれていた。しかし…冬の最大のイベントである凧揚げトーナメントの日、思いがけない出来事が二人の運命を冷酷に切り裂いてしまう――。その後、ソ連侵攻によりアミールはアメリカに亡命、ハッサンは田舎の村に逃れ、20年の歳月が流れていった。だが、アメリカで平穏に暮らすアミールの元にアフガニスタンの恩人から一本の電話が入り、衝撃的な事実を知らされる…。ハッサンに対する後悔の念を残していたアミールは、意を決してタリバン政権下の危険な故郷へと向かう。幼かったあの日、「君のためなら千回でも!」と言ってくれたハッサンの信頼に応えるため…、言えなかった気持ちを伝えるために…。
というSTORY。 
 


 平和なアメリカで愛する女性と幸せな新婚生活をスタートし、小説家としての成功を目前にしたアミールが、危険だと知りながら過去の過ちを正すために、友情を取り戻すために故郷に帰る姿に心打たれました。人間として生き直そうとするアミールの決意に、“人生の本当の成功とは何か…”ということを深く考えさせられました。私には「君のためなら千回でも」と言える人はいるかな…? そう言ってくれる人はいるかな…? アミールの奥さんのように、成功を捨てて人間としてやり直そうとする旦那を応援して見送ってやれるかな…? 本当に色々なことを考えさせられた作品です。

 幼少時代の凧揚げのシーンが想像を越える迫力があって印象的。そして初めて演技をしたという3人のアフガニスタンの子供たちのいきいきした自然な表情が今も心に残っています。実は、この作品中の、ある一人の子供が性的暴力を受けるという一部分のショッキングなシーンのために、舞台となったアフガニスタンでは上映禁止になったとのエピソードがあります。たしかに…子供たちがあまりにも純粋で素朴だっただけに、日本人の私もショックを受けたシーンでした。キャストの少年たちとその家族は、国内での暴動を避けるため、現在、製作した映画会社の保護のもとで避難しているという。18歳までの養育費とその家族たちを養う費用を映画会社が負担するとか…。アメリカの映画会社って凄いナ! この素朴な子供たちがいい方向に変わっていくことを望むばかりです。
 一人でじっくり観たい時にオススメの映画です。観てから読むか、読んでから観るか、
それは自由だ〜!


映画レビュー | 23:28 | author : 小林千絵
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悩める大人のための『ビー・ムービー』


 僕たちのハチミツが人間にとられてる!? 僕のハチミツ返して!!
ドリームワークスが贈る最新CGアニメーション『ビー・ムービー』(1月26日公開)を試写会で観てきました〜。★★★☆☆(星3つ)
 働きバチのバリーが人間の世界を舞台に繰り広げる冒険の物語。普段、私たちが見ることの出来ない巣の中でのハチたちの暮らしぶりを、テンポよく、オモシロ可笑しく描いていて、冒頭からめっちゃ楽しい! ハチの社会では手洗いの石けんも、うがい薬も、髪を整えるディップもぜ〜んぶハチミツなんだなぁ〜(笑)。身支度を整えたら、最後はお尻の針を電気えんぴつ削りでギュイ〜ンと削って『行ってきま〜す!』。ここまで観ただけで、これからどんなお話が始まるのか…ワクワクしちゃいました! バリーがハチ大学を卒業し、就職先のハネックス社(ハチミツ製造工場)を見学するところもホ〜ント面白かった。ハネックス社にある3000種の仕事(加熱、冷却、粘着、花粉集計、流し込み、かき混ぜ、鼻歌、受付、毛の除去、シェフ、毛並みコーディネーター、ダニの世話係、ハチの巣管理、トイレの案内係…などなど)の中から1つだけ選ばなきゃいけない。しかも、ハチの世界では一度選んだ仕事は、死ぬまで変えられないという決まりがある。
「一生ひとつの仕事だけなんて…。もっと外の世界を見てみたい!」と悩む姿は、地方に生まれて地方で育ち、地元の会社に就職せざるを得ない子たちにはすごく共感出来るところじゃないかナと思います。
 そんな葛藤で仕事を選びきれないバリーが、花粉レンジャー(外の世界にハチミツを取りに行く係の強くてたくましいハチたち)に混じってNYの街に飛び出すところが最高にワクワクします。初めて見る世界、初めて見る人間。NYのセントラルパークの上空をハチ目線で飛行する映像はホントに綺麗。さすがドリームワークスです!
 そして危険な目に合いながらもなんとか危機一髪で切り抜けて、いよいよバリーは心優しいヴァネッサに会います。初めて出来た人間の友だち。ハチがお喋りすることに戸惑いながらも打ち解けていくあたりがリアルで、ほのぼのしてて、自然と笑みがこぼれちゃいました。でも、どんなに可愛い奴でお喋りが面白くても、ハチ恐怖症の私は絶対にヴァネッサにはなれないなぁ…なんて思いながら見てました。
 

 ところで、そんなに楽しい映画なのにナンデ星3つなんだ?ってか? 
そうなんですよ〜、ここまではすごく面白かったんだけど、これから先がなんだか話しが飛躍し過ぎて、正直言って付いて行けなかったんです…私。だってハチミツを人間に横取りされている事実を知ったバリーが、人間相手に裁判を起こしちゃったりするんだもん。行き過ぎでしょ…これは(笑)。バリーがハチ社会の地味な仕事に魅力を感じられず、ハチミツを人間から取り返すことに初めて使命を感じて立ち上がる!というテーマはすごく面白い(好き)と思うんだけど、裁判でなくてもっと違う展開なかったんかい?と、そのあたりからしゅしゅーと引いてしまいました。子供は理解できない、大人だけの映画になっちゃった感じです。
 まっ、でも、スティングやレイ・リオッタ、日本人でも知っているCNNの看板キャスターのラリー・キングのパロディがあったりして、大人にはクスッと笑えるお遊びが満載で、飽きさせない作りにはなっていましたよ。
 「1つ1つはどんなに地味でつまらない仕事でも、それが繋がれば大きな仕事になる! ぜ〜んぶ大事な仕事なんだよ。だから頑張りましょう!」というメッセージがあるこの『ビー・ムービー』。夢がみつからなくて迷ってる人や、今の仕事に嫌気がさして悩んでる人には、何か答えをくれる映画かもしれません。

映画レビュー | 23:47 | author : 小林千絵
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話すことで癒される傷がある…。『再会の街で』
 恵比寿ガーデンシネマで『再会の街で』を観てきました。ちょいと地味だけど、じわじわ心温まる素晴らしい作品でした。★★★★☆(4つ星)

 

 ほんわかコメディーがお得意のアダム・サンドラーがシリアスな役柄に挑戦。アダムファンにはそれだけでも観る価値あり。

 キャリアと幸せな家庭に恵まれながらも、どこか人生のむなしさを感じる歯科医(ドン・チードル)と、911の悲劇で家族を失い、殻に閉じこもって現実の世界に生きることから逃げ出してしまった元歯科医(アダム・サンドラー)の友情と再生を描く感動作。
 前もってあらすじを読んだ時、正直言って「えっ〜! アダム・サンドラーにこんな暗い役は合わないんでは…?」と思ったんだけど、いやいや、素晴らしい演技力でグイグイ引き込まれ、後半からは泣かされっぱなしでした。あの、悲しみを瞳の奥深くにたたえた表情…今も胸に焼き付いて忘れられません。もう1人の主演、ドン・チードルの優しくて落ち着いた演技も良かった! 「こんなの小手先(演技力)だけでは表現できないよナ」
「二人とも、俳優としてという以前に、人間として懐の深い、優しい人なんだろうナ」と確信しました。
 
 愛する家族を突然にいっぺんに失うという悲しみは、想像を越えるものだと思います。「もし自分の身に起こったら…」と、どんなに思いやって想像してみても、とても足らない。実際に同じ経験をした人以外は、誰も本当に心の痛みを理解することは出来ないのです。でも、ドン・チードルが演じたアランが、そんな心に深い傷を負ってしまった友人を“なんとか立ち直らせてあげたい”と切に思う気持ちにはとても共感できました。無力さに悩み、落ち込む姿にも…。
 みなさんは心に傷を負った時、泣きまくって話しまくって、ひと時、ドン底に陥るタイプですか? それとも心にフタをして忘れようとするタイプですか? 私は前者です。自虐的なのかもしれないけど、とことん傷を直視し、当分は泣きまくり、聞いてくれる人に話しまくり(人迷惑なんだけど…)、あえて自分で傷を開いて膿を出し切ります。傷がかさぶたになって剥がれる頃には「今回はちょいと痛かったナ」てな具合に客観視してたりします。やっかいなのは後者のタイプ。傷にフタをして見ないようにするから、一見、平気に見えても、実はいつまでも心の中で膿が出続けていて、悲しみが浄化されないままでいる。アダム扮するチャーリはまさにそうでした。少しでも傷に触れようとする人間を排除するから、友人はおろか、精神科医もお手上げ。ボロボロになった心をしまい込み、現実逃避していた姿がとても痛々しかったです。


 
 この映画のテーマでもあるけど、“話すことで癒される傷”ってあるんですよね。これからも大なり小なりたくさんの傷を負うだろう人生…。でも、傷にメスを入れることを怖がらず、傷を恥ずかしがらず、友だちや大事な人に話してその都度、前向きに立ち直っていこうと思った私でした。友だちがそうなった時も、ただただ何時間でも、「うんうん」と聞いてあげられる余裕のある自分でありたいなと思いました。ワインで酔ってくどくどの文章になってしまった…。勘弁! 1人でじっくり観るのにいい映画です!おわり。

映画レビュー | 23:39 | author : 小林千絵
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ラスト30分で十分にもとが取れる『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』


 今日、12月21日から全世界同時公開の『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』を観てきました。19日(水)の試写室は最終試写日とあって満席。TVでよく見る各局アナウンサーさんやタレントさんの姿も多く見られました。それほどに期待の大きい作品なんでしょうね。なんてったって製作があのジェリー・ブラッカイマーですからぁ〜! そして主演は演技派のニコラス・ケイジ(演技派と言うしかないでしょ〜あの間延びした顔ですからぁ〜。ごめんなさい。でもファンなのです)。わお〜!この組み合わせは私の大・大・大好きな『ザ・ロック』のコンビではありませんか! 私の期待も最高潮!
 But…観終わっての千絵採点は、★★★☆☆(3点)でした。残念!!

 リンカーン暗殺の背景が難し過ぎ! 子供はもちろん、大人の我々も前もってパンフなど読んで、ある程度ストーリーを把握していった方が楽しめると思います。背景が難解なわりに暗号などの謎解きが意外にあっさり! ニコラス扮するベン・ゲイツがいとも簡単に暗号を解いちゃうので観客は置いてきぼり…? 少しでいいから一緒に考える時間が欲しかったなぁ。


 そして“あり得ないっ”のオンパレード! バッキンガム宮殿やホワイトハウスにいとも簡単に(安易に)侵入したり、大統領を誘拐したり…。
でもまあ、アラ探しをしなければ、わくわく、ドキドキのアドベンチャー大娯楽大作として楽しめます。ツッコミどころ満載なので、友だちと観に行って「おいおい、なんでやねん!」とツッコミながら見るのも1つの楽しみ方かもしれませんね。
 でも、ラスト30分はやたら面白かった! インディージョーンズを彷彿させるような
仕掛けいっぱいの洞窟への潜入。ディズニー作品なので残酷な暴力シーンがなかったのも
良かったナ。



 ロンドン市内でのカーチェイスもなかなかの迫力でした! 『ザ・ロック』のサンフランシスコでのカーチェイスといい勝負するハラハラ感でした。
 今回はキャストも豪華で、ロケ地も観光名所を転々として作品のスケールは大きい。ベン・ゲイツの相棒、天才ハッカーのライリー・プールを演じる、ジャスティン・バーサがいい味出していて笑わせてくれました。まだそれほど有名でない若手俳優らしいけど、可愛くてファンになっちゃいましたよ〜!
  年始年末、休日脳で家族や友だちと楽しむにはもってこいの作品だと思いますヨ!<
映画レビュー | 23:07 | author : 小林千絵
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ヤバいです…この映画!『マリと子犬の物語』
 ヤバい! 映画が始まって10分でそう思いました。予告編である程度は覚悟していたものの、そもそも涙もろい私にはヤバ過ぎでした…この映画。私だけでなく、客席中、あちこちからすすり泣きの音が聞こえていました。


 2004年、10月23日、午後5時56分、新潟県中越地震が起きたこの瞬間、皆さんは何をしていましたか? 私は自宅で一歳半の子供のオムツを替えていました。グラグラ…と揺れ出して「怖いっ!」と息子を抱きしめ、ギシギシ揺れる電灯を見上げていたら、しばらくして揺れは止まりました。ホッ…と一安心! 棚の上の物が落ちたりすることもなく、「東京でちょくちょくあるいつもの微震だな…?」と思っていた地震が、新潟であんなひどい事になっていたなんて、その時には想像も出来ませんでした。

『マリと子犬の物語』は新潟中越地震で最も大きな災害を受けた山古志村で実際にあったエピソードをもとに作られた命の物語。
 
 犬(マリ)が飼い主である家族を必死で助けようとする姿、子供たちがマリを被災地から救い出そうとする健気な姿、おじいちゃんが孫を命懸けで守ろうとする姿に、ただただ感動しました。実際の被災者の方、同じような大規模地震を経験した方の中には、地震の怖さ、悲惨さが描ききれていないと感じる方もいるかもしれませんが、一匹の犬とある家族に焦点をあてたこの映画を通して、私はたくさんの事を知り、実際にあっただろう色んな事を想像することが出来ました。

 お母さんを病気で亡くした幼い兄妹が、置き去りにしてしまった犬をどうしても諦めきれなくて、「もうお母さんみたいに死んじゃうのはイヤなんだ〜!」と叫ぶのが胸に突き刺さりました。
船越栄一郎さん扮するお父さんが息子に、「人生にはな…どうにもままならない事、どうしようもない事がこれからもいっぱいあるんだ…。それを乗り越えて行くことが生きていくってことなんだ!」と教えるセリフが心に残りました。

 本当に心が温かくなって優しくなれる映画。
もうすぐ5歳になる息子を連れてもう一度観に行こうと思ってます。どんな塾に通わせるより、学ばせたいことがいっぱい詰まっていました! 涙もろい方はもちろん、そうでない方もマジ、ヤバいです!

 今回から良かった映画だけでなく、イマイチ映画も、お金返せ映画も、とりあえず観た映画は書いていこうと思います。で、よくありがちですが、私なりの★印採点を付けていこうと思います。
まずは初回の『マリと子犬の物語』、★★★★★。文句なしの5★満点! 幸先いいスタートです!
映画レビュー | 02:09 | author : 小林千絵
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もうすぐ開幕!『NHKアジア・フィルム・フェスティバル』
 皆さんはアジア映画って好きですか? これまでどんな国のどんな作品を観ましたか?私は決して詳しくはないんだけれど、韓国映画や香港映画などのアジア映画も大好き! それから、イラン映画も結構好きです! イランって意外にも…と言っては失礼なんだけどすっごく面白い素敵な作品をいっぱい作ってるんですよね。『友達のうちはどこ?』『運動靴と赤い金魚』『柳と風』などなど、私は大好きです! こういったアジア映画には、カラっとした痛快なハリウッド映画とはまた違った魅力がありますよね。やはり日本人と共通するアジア独特の気質があるのかもしれませんね。でも残念ながら、日本では韓国、香港以外のアジア映画ってあんまり観る機会がないのも事実。ホント残念です。もっともっとアジアの色んな国の映画が日本で観られるようになったらいいのにナと願っています。

 そんなワケで、今週はそんな面白いアジア映画がいっぱい観られる映画祭をご紹介します。11月1日(木)から11月5日(月)までの5日間、東京はNHKの「みんなの広場ふれあいホール」で開催される『第8回 NHK アジア・フィルム・フェスティバル』。
 今回、第8回の上映作品は次の5作品です。

*『予感』(イラン)2007/90分
 イランの首都テヘランに暮らす中産階級の夫婦に訪れる愛の危機を描く現代劇。
テヘランで広告会社を営むアミール(40歳)と精神科医シミン(35歳)は人も羨む理想の夫婦だ。しかし、結婚当初の子供の死産を契機に夫婦間の愛情は冷え切っていた。砂漠で車を暴走させることでストレスから解放されるアミールは、ある日不思議な兄妹に出会う。清楚な魅力を秘めた妹ネダと、心の病に侵された兄バーラム。夫婦と兄妹は次第に悩ましくも悲劇的な運命の糸に絡め取られてゆく。アミールはネダとの愛に生きようとし、バーラムはアミールからネダを取り戻そうと苦悩する。やがて四者の葛藤スパイラルは究極点を迎える。近代化著しいテヘランを舞台にモダニズムの退廃をペルシャ社会に投射した意欲作。
   
*『ガレージ』(インンドネシア)2006/110分
若者たちがいて音楽がある。そしてドラマが始まる。
ロックに夢をかける少女ガイアと、アガ、アワンが巡り会い、インディーズ・ロックバンドを結成。自主制作でCDを作り、スターを目指す。それぞれが抱える事情と、仲間同志の友情と対立、そして恋が生まれる。ハイテンションなロックに乗せて、彼らの青春が突っ走る。

*『1735km』(ベトナム)2005/110分
1735kmとは、ベトナムのハノイからホーチミン市(旧サイゴン)を結ぶ鉄路の総距離。ここにも、若い男女の出逢いと物語がある。そこに描かれているのは陰りのない青春の希望と無限の可能性。ふたりの愛の始まりと進化の過程そのものが劇的であり、視る者の先入観を爽快に裏切ってくれるスタイリッシュなロードムービー。ベトナム映画の新しい流れを感じさせる作品。

*『雨の味』(シンガポール)2006/93分
初恋、その甘美さと切なさ。
幼い頃、母に捨てられた主人公は今日まで自分の心に砦を築いて生きてきた。しかし、ある日運命的に現れた少女によって、彼は心をかき乱される。シンガポールの空の下、印象的な映像美と心象的なモノローグでつづられる、はかなくも鮮烈な青春映画。

*『京義線(キョンイセン)』(韓国)2007/107分
地下鉄の運転士マンスと、大学講師のハンナ。心に重荷を抱えた2人が同じ列車に乗り合わせる。
彼らの境涯を象徴するかのように、行き止まりの国境の駅に降り立つ二人。
小雪舞う道を歩きながら、見知らぬ男と女が始める二人だけの旅。後戻りの旅だが、二人にとっては生きる望みを模索する旅。舞台は韓国、南北を貫いて走る鉄道・京義線。

 私、個人の感想としては『ガレージ』と『1735km』がとても面白かったです! 
普段、なかなか観る機会のないアジア映画…皆さんも都合がつけば一度、この機会に観てはいかがでしょうか? 

入場料は500円です。


上映スケジュールなど詳細はこちらをご覧下さい。

http://www.nhk.or.jp/event/2007100101.html

前日の10月31日(水)の夜(21:00〜21:30)には『あす開幕!NHKアジア・フィルム・フェスティバル』というタイトルで、上映5作品を紹介したり、監督や俳優さんにインタビューする生放送があり、私、小林千絵が渡辺俊雄さんとともに司会をします。こちらも是非観て下さいね。
映画レビュー | 23:29 | author : 小林千絵
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壮絶の一言! エディット・ピアフの短い人生


 ピーコさんも大絶賛している『エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜』を観てきました!
♪「愛の讃歌」、♪「バラ色の人生」などの名曲で知られるフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフの伝記映画です。フランスで2月に公開され、ナントわずか8週で動員500万人を突破するという大ヒット! これはフランス国民の10人に1人が観ていることになる数字だそうで、エディット・ピアフが亡くなって40年以上経つ今でも、フランスの人たちがいかに彼女を誇りに思い、愛しているかが窺えます。
 でも、日本ではシャンソン通の人以外では、特に若い人にはあまり知られてませんよね。私も「♪貴方の燃える手で〜、私を抱きしめて〜♪」と日本語訳で歌われていた「愛の讃歌」を聴いたことがある(しかも越路吹雪さんのモノマネをしてる人の歌で知った)程度で、本家本元のエディット・ピアフさんの事は、恥ずかしながら今回、伝記映画を観るまで全く知りませんでした。

 よく“天才は数奇な運命をたどる”と言われます。“人生は陽が当たった分だけ暗い影が出来る”とも言われます。まさにそんな波乱万丈な人生を送ったエディット・ピアフ。その人生は本当に壮絶!の一言でした。



 映画はピアフの「悲惨な幼児期」、「歌手として芽が出る前の苦労時代」、「華麗なる大歌手時代」、「女として最も輝いた世紀の大恋愛の時期」、「病と孤独に苦しんだ哀れな晩年期」、そんなピアフの人生のエピソードの1つ1つが、時代を追ってではなく、時間が飛んだり戻ったりと時間軸がバラバラに描かれていきます。このバラバラの構成が“分かりづらい”“感情が途切れる”と人によっては不評みたい…。でも、私はこのバラバラ構成…結構面白かったです。ホラ、よく『人は死ぬ時、自分の人生を走馬灯のように思い出す』って言うじゃないですか。あれって多分こんな風に、人生の中の印象深かったシーンが、時代なんてバラバラでフラッシュバックするんだと思うんです。私はずっと、病床の床に付いたピアフの混乱した脳裏に浮かんでは消えた走馬灯を盗み見しているような気分で観ていました。観終わった後はパズルが完成して、一枚の絵が出来上がったような完結感がありました。時代順じゃなかったから良かったことがもう1つ。私たち観客は終末のピアフの孤独で哀れな姿を何度も先に見せられているわけで、それだからこそよけいに、華やかかりし人気歌手時代や、甘美な恋愛時代の映像がとても切なく心に残りました。


 迫力の演技で終始私たちを圧倒したピアフ役の女優さんはマリオン・コティヤール。『TAXI』シリーズの出演で知名度を上げ、2004年の『ロング・エンゲージメント』でセザール賞(フランスのアカデミー賞といわれる)で助演女優賞を獲得し、フランスで今、最も今後を期待されている若手女優さんらしいです。ビックリしたのは彼女の普段の姿(写真下)。



 実は私、映画を観終わってからこの写真をみつけたんですが、あのピアフを演じていた人と同一人物だとはとても思えなかった。だってスクリーンの中のピアフはお世辞にも美しいとは言えない容姿だった。背はちんちくりんで、猫背で、目が飛び出したようなちょっとファニーな顔立ちで(実際のピアフに顔も声も歩き方も何もかもソックリなんだそうす)。あのちょっぴり滑稽なピアフをこんなスタイルのいい今風の美人が演じていたなんて…! 身長だって169cmもあるというじゃないですか? まさに映像マジックです。いやいや、マリオン・コティヤールの演技マジックです。特に、晩年の老女のようなヤツレ方はリアルだったな。他の俳優さんは特殊メイクまる出しだったけど、ピアフだけはどんなに目を凝らして見ても正真正銘の老女だった。別の年配の女優さんを使ったのかと思ってたもんなぁ〜。ホント、恐ろしい演技力です。

 ピアフが老人になって「若いひとへのメッセージは?』とインタビューを受けた時の「愛しなさい」という一言が心に残りました。自分の生き方をもう一度考えさせられる、素敵な映画でした。観て良かった! 


映画レビュー | 23:44 | author : 小林千絵
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雄大な景色にウットリ!『ミス・ポター』
 

世界中で愛されている青い上着をはおった可愛いウサギちゃん「ピーターラビット」。その原作者であるビアトリクス・ポターの波乱に満ちた知られざる半生を描いた映画『ミス・ポター』を試写会で観てきました。
 イングランドの湖水地方の雄大な素晴らしい景色(見てるだけで胸がスッとする)と、ほのぼのとしながらも時に切なくて時にクスッと笑わせてくれるstory、そして芯は強いけどお茶目で繊細なポターのキャラクターにグイグイ引き込まれました。1時間半という最近の映画にしては短い上映時間もすっきりコンパクトで良かったです。
今の時代でこそ“女性が仕事をして自立して生きていく”ことは普通の事だけど、昔の女性は親か夫に従って生きなければならなかった…そんな時代にアーティストとして独立し、イギリスの湖水地方の自然を守るという大事業を成し遂げたポター。私がすごくいいナと思ったのは、ポターが“ウーマンリブ”のように納得できない社会の体制にシャカリキに立ち向かったのではなく、自分が好きなこと、愛することを大切にしていたら、素敵な人生が目の前に開けていった…という自然体なところ。
 でも、夢を叶え、絵本を出版してそれが売れ始めても、自分の家族にさえ理解されないなんて悲しいだろうナ。親の「そんな馬鹿げたことをやってないで、早く私たちの選んだ男性(お金持ちのお見合い相手)と結婚なさい!」という圧力に負けなかったポターはホントに強いと思う。
 そんなポターの始めての恋…まるで中学生のように純粋で、一途で、スクリーンを通して観ているこっちまで自分が恋をしてる時のようにドキドキして、胸がキュンと切なくなった。特に、二人が駅のホームで別れるシーンはかなりググッときます。
やはり神様は、“仕事(夢)”と“LOVE”の両方のプレゼントはくれないのかなぁ…というのが今の私の個人的な感想です。

 
すごい事件が起こるわけでも、爆発や派手なアクションがあるわけでもない、一人の女性の人生を淡々と描いた地味なstoryなのに、どんな派手な映画より心を動かされました。普通の人の何気ない人生こそドラマがあるんだなぁ〜と思いました。

 主演のレニー・ゼルウィガーはポターの生き方に共鳴し、今作ではエグゼクティブ・プロデューサーも務めています。『ブリジット・ジョーンズの日記』で磨いたクイーンズ・イングリッシュもばっちりで、お茶目で芯の強いポターを魅力的に演じています。
映画の役によって太ったり痩せたり、可愛い女の子になったりキツイ女になったり、本当に色んな顔を持ったレニー。あの『エージェント』に出ていた素人っぽい女の子が、ここまでの女優さんになるとはなぁ…。
 
 女性にはお奨めの映画です。特に今、人生に迷っている女性には…。ポターのまっすぐでひたむきな生き方は、自分の道を探しあぐねている人にサクセスを掴むヒントをくれるはず! はい、私もしっかりインスパイアされちゃいましたぁ。
映画レビュー | 16:12 | author : 小林千絵
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