スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | author : スポンサードリンク
- | -
『シュレック3』を10倍面白く観る方法!

『シュレック3』観てきました。私個人の感想としてはう〜ん残念! シュレック独特のシュールな笑いや、奇想天外なストーリー展開を期待してたんだけど、なんか全部が中途半端で物足りなかったカナ?って感じ。やっぱり『1』が一番面白かった!と思います。私は字幕版で観たんだけど、不思議だったのは全体的にシラ〜とした客席の中、何故か外国人のお客さんたち(特に子供たち)が何度も大爆笑していました。字幕が面白さを表現出来てないのか…? それとも、もともとの笑いのセンスの違いなのか…? う〜、ガキんちょに分かって私に分からんとは、悔しい…。
 でもね、映像はメチャメチャ綺麗でうっとりしたし、面白いところもいっぱいありましたよ。
今作の見どころはなんといってもフィオナ姫を中心とした“戦うプリンセス軍団”たちの勇姿。王国を乗っ取ろうと襲撃してくるチャーミング王子の軍団に対し、今回のフィオナ姫はシュレックの助けを待っているだけじゃない。おとぎの森のセレブな住人である白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女、髪長姫と「プリンセス5」を結成し、おとぎの国をまもるため、様々な戦法を練って自ら悪の軍団に立ち向かっていくのだ。得意のカンフーも絶好調。いざとなったら女はコワイ!というところを見せつけてくれて、女性としては何だか気分スッキリでした! その分、主役のシュレックやロバのドンキー、長靴をはいた猫の活躍が今回は少なく、影が薄くなっちゃったのはチと残念なのですが、まあシリーズの中、こんな回があってもいいっしょ。 

 もう一つ、見どころっていうか、“今回のシュレックを10倍面白く観る方法”を発見したのでお教えしちゃいましょう。
[シュレック3は吉本新喜劇を観る大阪のおばちゃん、おっちゃんに成りきって観るべし!]。
なんのこっちゃ!ってか? 実は今回のシュレックでも前作、前々作から登場していたおなじみのキャラクターたちがおなじみのギャグをかましてくれます。ドンキーのマシンガントークや、長靴をはいた猫のウルルン瞳や、ピノキオのウソなどなど…。そう、そのおなじみキャラのおなじみギャグを、大阪のおばちゃんやおっちゃんたちが新喜劇で池乃めだかさんや、チャーリー浜さん、島木譲二さんたちが出てきた時に期待するような気持ちで観ていただきたいのです。「あのギャグ出るかな? 出るかな? もうそろそろかな?あれ?出ないな。出た〜! 待ってました〜!」って大爆笑するように…。今から思うと、冒頭の外国人の観客たち(子供たち)もそんな笑いだったような気がするなぁ。
 新しいメンバーの新しい王子やベイビーシュレックも登場したし、次なる『シュレック4』は新しい展開になってきっと面白くなるだろうと早くも大いに期待している私だけど、このおなじみのメンバーのコテコテギャグは「もうエエっちゅうねん!」というくらい続けてほしいナ。     

映画レビュー | 15:14 | author : 小林千絵
comments(5) | trackbacks(10)
『ダイハード4.0』でコンタクトが…。


『ダイハード4.0』観てきましたよ! 冒頭からもう心臓バクバクしっ放し!  この映画のTVのCMで、宙を飛んだタクシーがヘリコプターに激突するシーンを見た時、「うひゃ〜!」と驚いたと同時に、「こんな1番の見せ場シーン、CMで見せちゃってどうすんの? 映画を見に行く価値なくなるやん!」と思ったもんです。でも、それは間違いでありました。最初から最後まで「そんなアホな!」と目を疑うような大ハードなアクションシーンがてんこもり! あのヘリ撃墜シーンなんてフルコースの前菜、いやいや、食前酒に付いてる軽いおつまみみたいなもん。評論家のおすぎさんが「ひどい風邪をひいてたのに、この映画、咳をする暇もなかったわ」と言ってましたが、ホント! ワタシも目を見開いたままだったのか、コンタクトレンズが乾いて剥がれ落ちてしまいましたわい!  

 

世界一運の悪い男ジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)は今回もまた大変な(悲惨な)事態に巻き込まれる。今度の敵は全米を破滅させようとしているサイバーテロリスト。デジタルによって制御されている全米の都市機能をキーボード一つで操作し、政府を壊滅させようとしている恐ろしいテロ集団だ。マクレーンの味方は唯一、PCオタクの弱っちいモヤシ青年だけ。
 テロリストのボスがマクレーンに言った言葉が印象的だった。「お前はデジタル時代の鳩時計だ。お前は負ける!」という言葉。そう! そんなデジタル集団に対し、マクレーンがあくまでも肉弾戦で戦うからこそこの映画は面白いのだ! テロ集団が次々に仕掛ける卑怯な攻撃に絶体絶命の状態に陥りながらも、スーパーマンもビックリのタフさで復活し、テロ集団を一つ一つギャフンとさせるのは痛快この上ない! 私のようにブログ一つで四苦八苦しているアナログ人間は最高に気持ちよくなります。「へへん、所詮デジタルなんて抜け穴だらけよ。」「マクレーン万歳〜!」と拍手喝采したくなりました。
 マクレーンとPCオタク青年が見せる父-息子のような関係性も超アナログなのがイイ! ちぐはぐな二人のやりとりは本当に可笑しいんだけど、笑いながらもホンワカ気持ちが温かくなりました。そして、理解し合えず、ついつい反発し合ってしまうマクレーンと実の娘との親子の絆もイイ! こんなに“アクション大魔王”な映画なのに、ちゃんと人間同士の繊細な関係性が描かれていて、よく出来た脚本だなぁと思いました。
 今回、悪役で登場したマギー・Qもスレンダーなのにめちゃめちゃ強く(唯一、マクレーンと肉弾戦に挑む)カッコいい! 
最後にはマクレーンの対戦相手として戦闘機まで登場するこの映画。「あり得な〜い!」なんて冷める暇も与えてくれません。本当に面白かったです!
このド迫力…絶対絶対、デカいスクリーンで観て下さい!

それにしてもブルース・ウィリスさん…、52才という年齢でこのスタント、よくやったよなぁ! 尊敬!
映画レビュー | 23:23 | author : 小林千絵
comments(3) | trackbacks(9)
『レミーのおいしいレストラン』がくれたメッセージ

 7月28日(土)公開の『レミーのおいしいレストラン』を試写会で観てきましたぁ!
かなり面白かったです! これは子供と観に行って大人が感動しちゃう映画ですね!
 ネズミなのに優れた味覚と料理の才能を持つレミー。「いつかシェフになりたい!」…叶うはずのない夢を胸に抱えたレミーは、不思議な運命に導かれてパリのとある高級レストランにたどり着く。このお店こそレミーの夢を支え続けた一冊の本、『誰でも名シェフ』を書いたフランスの偉大なるシェフ、グストーのお店だった。そこでレミーが出会ったのが料理の苦手な見習いシェフ、リングイニ。そして、この一匹と一人の可笑しな友情がフランス料理界をも揺るがす奇跡を起こす!
 
 監督はあの『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード。『Mr.―――』では家族愛にホロリとさせられたけど、今回の『レミー―――』ではネズミと人間の熱い友情にググッと泣かされる。もともと友達にも笑われるほど涙もろかった私だけど、最近は年をとったせいなのか、子供をもったからなのか、いっそう涙腺が弱くなってしまったみたいで困る。涙のスイッチON!が早い早い。今作でも家族からはぐれてしまったレミーが、下水の中を溺れながら流されてる時、必死で『誰でも名シェフ』の本のしがみついてた冒頭のシーンに早くも目頭が…。「誰もが無理だと言うけれど、でもやっぱり僕は夢を追いかけたいよ〜!」というレミーのひたむきな気持ちが、その必死でしがみついてる姿に表れていて思わず込み上げてきちゃいました。
 この映画は「夢を簡単に諦めるナ!」「一人では出来ないこともデコとボコの二人が力を合わせたら出来るんだ!」というメッセージを私たちにくれます。
 折しも…私の4才になる息子がつい最近になって「僕は歌手になりたいんだ」と言い出しました。ママのかつての職業を知らないはずなのに、血は争えないなぁ〜とビックリ!ただ私と違うのは、物心ついた時から「歌手に絶対になるんだ!」と変な自信で言い切っていた私とは異なり、「僕は歌手になりたいけど、絶対になれないと思う…」という超弱気な所。もぅ〜最近の子は変に頭良くって現実的なんだからぁ〜。そんな息子にこの映画を見せて、『夢は諦めずに追い続けて、努力をすれば叶うんだ!』ということをさりげなく伝えたいナと思いました。 
 本編前の変テコ宇宙人が繰り広げるショートアニメも最高に面白い! 試写会場でもゲラゲラ笑いが起こってましたよ! お子様とはモチロン、大人同士でも是非是非、劇場に足を運んでみて下さいね。
 
 ところで、私は主婦になったというのにリングイニに負けず劣らず料理下手…。レミーのような強力な助っ人が現れないかしら…。
映画レビュー | 23:18 | author : 小林千絵
comments(3) | trackbacks(4)
『恋人たちの予感』の美しさに今夜も酔っぱらう私。
 

今週水曜日、予告編を観て「これは絶対観たい!」と期待していたある日本映画を観に行ったんだけど、これがまったくの期待はずれ…。“どんな駄作といわれる映画でもどこかしら共感出来るところがあるもの”と、いつもポジティブな映画の見方をする私なのですが、珍しくこの作品には「お金と時間返して〜!」と思っちゃいました。レディースDAYで1000円で観てもこうなんだから、1800円払った人はもっと腹立つかもなぁ…。
 今週はその映画の事を書こうと予定してたんだけど、つまらなかった映画にわざわざページを割いてこき下ろしても意味ないよなぁ〜と思ってヤメました。ワインのソムリエが美味しいワインだけをお勧めするように、自称“映画ソムリエ”としては酷評するより楽しい一本をお勧めしたいですもんね。
 でなワケで、今週はまたチと古い作品だけど、私の大大大…(あと10個くらい大を書きたいほど)大〜好きな映画、『恋人たちの予感』(1989年/米)を書かせてもらいま〜す! わ〜い! 実はこの日を待ち望んでいたのじゃ〜!
 
 初対面でお互いに“気に食わない奴”という最悪の第一印象を持ったハリー(ビリー・クリスタル)とサリー(メグ・ライアン)が、何でも話し合える友達になり、そして11年という歳月をかけて“この人こそ自分にとってかけがえのない運命の相手なんだ”と気づくまでを、おもしろ可笑しく、時に切なく描き出した究極の大人のラブストーリー。

 大人になればなるほど恋愛に臆病になってしまい、素直になれなかったり、自分の心の中が見えなくなったり…。皆さんもそんなことないですか? ハリーとサリーもたくさんの恋愛に傷ついてきた大人だからこそ“友情を壊すまい”“絶対に失いたくない大事な相手だからこそ踏み込むまい”という思いが邪魔をして、自分たちのホントの気持ちになかなか気づかない。そんな不器用なハリーとサリーの恋愛は滑稽で、観ていてホントにもどかしい。でも、それだけにラストでハリーがサリーにぶつける飾り気のないストーレートな言葉にズキューンと胸を打ち抜かれちゃいます。こんな言葉を聞いたら「好きだ」とか「愛してる」なんてありきたりな言葉は色あせちゃうナ。ラストは何度観ても涙、涙です。
  
 この映画の見どころは一つはため息が出るほど美しいNYの景色。NYを舞台にした作品は数あれど、これほどNYの四季を綺麗に切り取った映画はこれ以前にも以降にも観たことありません。私が特に好きなのはハリーとサリーがオレンジ色に染まる秋のセントラルパークを歩くシーンと、真っ白な雪の中をクリスマス用のツリーを運ぶシーン。ハリー・コニック・Jrの優しいジャズナンバーと重なって今も心に焼き付いてます。
 
 
もう一つの見どころは何といってもメグ・ライアン美しさ…。大好きな女優さんなので出演作品はほとんど観てるけど、やはりこの作品のメグがダントツ1番!“可愛い”とか“キレイ”とか“キュート”なんて普通の言葉じゃ語れないほどこの映画のメグは輝いてます! きっと役者としても女性としてもノリにノッていた時(頂点)だったんですね。

 
そしてそしてもう一つ、『恋人たちの予感オタク』の私が、皆さんに是非注目して観てもらいたいのが、二人が友達として美術館でデートしている時に、ハリーが落ち込んでるサリーを元気づけようと変テコな声で早口言葉を言ってサリーに真似をさせるシーンです。普通に観てても微笑ましくて可笑しいシーンなんですが、撮影の裏話を知ったらもっと笑えちゃうんですよ。実は私も特典映像の監督の解説を観て知ったんだけど、この早口言葉のシーンが全部ビリー・クリスタルのアドリブらしいのです。さすがサタデー・ナイト・ライブ出身のビリー・クリスタルだけあって、早口言葉もかなり高度。どんどん早く長くなっていくアドリブの早口言葉に、女優根性で負けじとついていくメグ・ライアン。でも、しまいにはどこまでもエスカレートして止まらないビリーにちょっと困ったように監督に目をやるメグがカットされずにそのまま映し出されているんです(笑)。映画の中のハリーとサリーに、ビリーとメグの素顔が混じっちゃう不思議なシーンです。撮影がノッてきてスタッフや共演者同士の息も合ってきた時にアドリブなどが出て、監督もストップをかけずにカメラを回し続けたりすることはよくありますが、それが思わぬ名シーンを作り出した最たる一例。役者の素顔が混じってもまったく違和感がないのは、もしかしたらビリー・クリスタルとメグ・ライアンはこの時、本当に恋をしてたんじゃないかな…なんて勝手に勘ぐってる私です。

 大好きな映画の話をすると、思い入れが強過ぎるせいか、いつもしっちゃかめっちゃかになっちゃう私。あぁ、今夜もまたやってしまった…。ソムリエが酔っぱらってどうするんだぁ〜! また出直します。
 なにはともあれ、まだ観てない方はいっぺんご覧になって下さいまし。      

映画レビュー | 23:11 | author : 小林千絵
comments(2) | trackbacks(8)
『ゲゲゲの鬼太郎』は拾いモノだった!
 

4才の息子と映画『ゲゲゲの鬼太郎』を観てきました。子供の付き合いといえど、本当は大人も楽しめる『パイレーツ・オブ・カリビアン』とかを観たかったんだけど、上映時間169分という長い時間は、4才の息子にはまず無理だろうな…と、仕方なく『ゲゲゲ』を選んだわけでしたが、観てみるとこれが全然“仕方なく”なんて映画じゃなかった! 終始ドキドキ、そして大笑いしながら息子以上に楽しんでしまった私。すごい拾いモノした感じです!
 今回の映画はおなじみの水木しげるさん原作のアニメではなく、VFXを駆使した実写版の『ゲゲゲの鬼太郎』。鬼太郎役はウェンツ瑛士、ねずみ男は大泉洋、猫娘に田中麗奈、
子なき爺と砂かけ婆に間寛平と室井滋。他にも「えっ? この人がこんなところに…?」と驚いてしまうくらいビッグな俳優さんたちがすごい特殊メイクで鬼太郎を取り囲む妖怪として登場します。そして映画のヒロインで、鬼太郎とともに事件に巻き込まれていく女子高生役に井上真央。かわいいねぇ。
 どの妖怪もアニメに負けず劣らず、奇抜で個性的で面白かったんだけど、何といっても最高だったのが“ねずみ男”。いや〜笑った、笑った! 悪巧みばかり考えていて、せこくて、情けなくて、どうしようもない奴なんだけど、だけどもやっぱりどこか憎めない、そんなとぼけたキャラクターの実写のねずみ男はアニメ以上! 大泉洋さんの高いテンションと人を笑わせる才能に脱帽! 
 客席の他の子供たちは全然泣いてないのに、うちの息子はまったく弱虫で、妖怪が出てくるたび悲鳴をあげて泣いてましたが、このねずみ男だけはいたく気にいった様子。ねずみ男がプッとおならをするたびケタケタ笑い、ねずみ男がハァ〜と息(強烈にクサい)を吐くたび、「クサイよ〜!」とスクリーンに突っ込んでました。

 そしてウェンツ瑛士クンはアニメの鬼太郎とはまったく別モノの、可愛くてカッコいい鬼太郎像を作り出してくれてます。前髪で隠れて片方の目しか見えてないんだけど本当に綺麗な顔だよねぇ。アップになるたび「瑛士く〜んラブ」とウットリ! あんな妖怪ならいくらでも出てきて欲しいわん。オバサンまる出しやなぁ、ワタシ(笑)。

 ほろりと泣かされてしまう場面や、胸がキュンとなる切ない場面もあって大人も十分に楽しめる作品に仕上がってます。是非、お子さまと一緒に楽しんで下さい。と、いいながらも、残念なことに劇場での公開が今日で終わってしまうところが多いんですよねぇ。
DVDが出たら是非観てみて下さいまし。 
ラブラブ
映画レビュー | 13:37 | author : 小林千絵
comments(4) | trackbacks(81)
ラッキー・ユー
ラッキー・ユー

『L.A.コンフィデンシャル』『イン・ハー・シューズ』のカーティス・ハンソン監督の最新作、『ラッキー・ユー』(6月23日、全国公開)を一足先に試写室で観てきました。
 “駆け引きがすべてのポーカーの天才と、駆け引きゼロの新米女性シンガー。正反対のふたりが恋に落ちた”というストーリー。
 舞台は2003年のラスベガス。かつて(15年ほど前)ラスベガスのスロットマシーンでかなりオイシイ思いをしたことのある私は“べガス”と聞くだけでもうゾクゾク! あの夜空をもオレンジ色に染めるサイケなネオン群がたまらなく好き! 一晩中眠ることなく、我ら“遊び人”に『ウェルカム!』と大歓迎してくれるあの街は、ギャンブラーにとっては天国なのであります。日本のパチンコ店も見習ってほしいもんだ(これが一児の母のセリフか!ってか? スミマセン)
 この作品の面白かったところは、相手の心の裏までも見通すポーカープレイヤーが、恋をした女の心はまったく読めない…というところ。ポーカーフェイスで駆け引きしたって本当の愛はつかめないんだってことがよ〜く分かりました。結婚しちゃった私は残念ながら試せないけど、これから恋愛する人にはいいお手本になるかも…。
 
ところで、私はまったく知らなかったんだけど、アメリカでは2003年頃から空前のポーカーブームらしい。インターネットのポーカーゲームの人気に火がついて、世界中のアマチュアがオンラインでプレーに参加できるようになったことがきっかけだとか。スポーツ専門チャンネルがポーカーのトーナメントの中継を始め、今やメジャーTV局でも当たり前のように毎日どこかで放送されていて、それがまたドえらい視聴率を稼いでいるらしいのだ。社会現象的ブームの中、一流ポーカープレイヤーは一躍大スターに…。

 とりわけ凄いのがこの映画の中でも最大の見せ場となっている優勝賞金14億円!という“WSOP”(World Series of Poker)というポーカーの世界大会。2003年の大会でポーカーのプロたちを押しのけ、インターネットでしかプレイしたことがない全くのアマチュアが優勝してしまったことで、誰もが『自分だってできるかもしれない…』と思い、ポーカー人気に拍車をかけた。俳優のディカプリオやマット・デイモン、エドワード・ノートンやトビー・マグワイアまで大会に参加したそうですよ。いや〜知らんかったなぁ。
 私自身、ポーカーのルールをもっと知っていれば、この映画を2倍も3倍も楽しめたのに…とチと残念です。ブラックジャックならお手のモンなのにナ(これまた一児の母のセリフか!ってんだ)
 
 この映画はポーカー以外にもあらゆる箇所に“賭け”が登場します。何でも賭けの対象にしてしまう、ちょいと飽きれたラスベガスのギャンブラーたちが描かれています。「3時間以内に、8キロランニングしてからゴルフをプレーし、78打以下で全ホール回れるかに1万ドル!」とか、「ホテルの男性トイレの中で1ヶ月間暮らせるかに2万ドル!」とか、「男が豊胸手術して、半年保てるかどうかに5万ドル!」とか…、こんな馬鹿げた賭けを真剣にやってる姿にホント笑えちゃいました。『いくら“べガス”でも、こんなアホな賭けをする人いるわけないで! 脚本家さん! 笑いに走らずもうちょっとリアリティのあるギャンブラーを描いてよ〜』と思って観てた私でしたが、後でパンフレットを読んでビックリ! これらのエピソードは全部ホントの話らしい。こういった賭けはべガスでは日常的に行われているんだとか。さすがギャンブル天国…。好き…。
 ドリュー・バリモアがまたまたすごく可愛い! 賭けに生きるどうしようもない男を
支え、そして導く、天使のような女性を演じています。旦那が“麻雀好き”や“パチンコ好き”でホトホト困っている奥様たちはドリューに共鳴し、自分の姿を重ねること間違いなし! 我が家では旦那の方がドリューに共鳴しそう…?  
ラッキー・ユー1
映画レビュー | 23:55 | author : 小林千絵
comments(4) | trackbacks(42)
『眉山』
普段、日本映画はあまり観ない私だけど、劇場で何度か予告編を観て、『眉山』は観に行こうと心に決めていた。予告編で観た松嶋菜々子の表情に何だか惹かれるモノがあった。母と娘の話というのも興味をもった理由の一つ。何年か前だったら全く興味のない題材だなと思う。やはり4年前に自分が子供を産んで親になり、大変な子育てを通して始めて母の有り難みを痛感し、育児で悩んだり躓いたりするたびに「あぁ、お母さんもこんな思いをして私を育ててきたのか…」と、一緒に暮らしていた学生時代よりも親子の絆を深く感じているタイミングだったから。

徳島に暮らす母(宮本信子)が病に倒れたとの連絡を受け、慌てて東京から帰郷した娘、咲子(松嶋菜々子)。医者から母親が末期のガンであると宣告され愕然とする。母一人子一人で育ち、小さい頃から父親の事を尋ねるたびにはぐらかす母親に対して反感を持っていた咲子だったが、残された母との短い時間の中で、これまで知らなかった母の人生を知ってゆく。

宮本信子さんはやっぱりすごい女優さんだなと思った。死を前にしながらも毅然とし、最後まで信念を曲げずに強く生きる女性を見事に演じていた。
モノ凄い迫力と存在感で、セリフのないところでも目がすべてを語っているって感じなのよねぇ。あの目でまっすぐ見られたら、スクリーン越しにでもたじろいじゃうくらい。
咲子が手紙の住所から父親の診療所を探し出し、娘だとは明かさずに患者として診察を受けて父親に会うシーンがすごく切なかった。そして「私、お父さんにな〜んにも言えなかったんだ」と母の病床の布団に顔をうずめる咲子を、何も言わずただ撫でる母の手…。泣けました。
最後の阿波踊りのシーンは圧巻。その中で母のために必死で父の姿を探す咲子に客席からすすり泣く声が聞こえていました。

お母さんってずっと“お母さん”としてしか見たことなかったけど、一人の人間で一人の女なんですよね。この映画を観て、お母さんって一番近い所にいる人だけど、もしかしたら一番知らない人かも知れないナと思った。咲子みたいに母親を亡くす前になってからでなく、元気な間に母ともっともっとたくさん話しなくちゃと思った。一人の女性として。
すがすがしい涙を誘う、良い映画でした。
映画レビュー | 17:47 | author : 小林千絵
comments(2) | trackbacks(38)
BABEL (バベル)
バベル1 

話題の『BABEL』(バベル)観てきました! ずっしりと心に杭を打ち込まれるような、なかなか見応えのある作品でした。
 モロッコ、メキシコ、日本を舞台に、それぞれの独立したストーリーがほぼ同時進行していく。一見、バラバラに思える3つのストーリーが終盤でうまくリンクしていきます。繋がりはモロッコを旅行中の一組のアメリカ人夫婦と、一つのライフル銃…。景色はもちろん、スクリーンから放たれる空気の温度感も匂いも全く違う3つの国での出来事を、私たち観客は何台ものカメラのスイッチを切り替えるように観ていくんですが、普通なら視点が散漫になってそれぞれのストーリーへの入り込み方も3分の1に薄まってしまうところが、逆にスイッチが切り替わるたびにそれぞれの話に深く集中していってしまうように出来ていたのが『この監督上手いなぁ〜』と感じたところです。
 ここ日本(東京)でのシーンがかなり多かったのは意外だった。ブラピの出演してるハリウッド映画に、馴染みのある渋谷や銀座の街、子供がよく遊ぶ麻布十番の公園(たぶんあれは一の橋公園)など、自分の日常の場所が出てくるのは何かとっても不思議な感覚でした。
 アカデミー賞ノミネートで話題になった菊池凛子はある意味(?)体当たり演技で、やはり異色な存在感を放っていましたよ。あるシーンでは観客みんなゲッ!とひいてしまってましたもん。あの役はナルホド有名女優やアイドルには出来なかったなぁ〜と映画を観て彼女のすごさを納得しました。それは話さず観てのお楽しみにとっておきましょう。菊池さんや役所広司さんはじめ、日本の俳優さんたちがまったくブラピとのからみがなかったのはチと残念でしたが…。
バベル菊池 

 この作品、“伝わらないもどかしさ”“人と人が分かり合うことの難しさ”がテーマになってます。そう、まさにタイトルの『バベル』ですね。旧約聖書では神様は昔、天に届くような高塔(バベルの塔)を建てようとした人間の傲慢さに怒り、二度と人間たちが悪いことを企てないように言語をバラバラにし、まとまらないようにしたといわれています。普段は言葉というツール(道具)を巧みに操って上手に生きている人間が、言葉や文化の違う国で危機に面して窮地に追い込まれている姿がリアルに描かれているこの作品は、まさに神様の悪戯に試されている人間を観察しているようで、観ていてホントにもどかしくて苦しくなりました。特にモロッコの話とメキシコの話は、高熱のある時にナイトメア(悪夢)を見て寝汗をいっぱいかいてる感じ…。こんなこと言ったら『そんなシンドイ映画観たくないよ!』と思う方がいるかもしれませんが(笑)。私にとってはどんな怖いホラー映画より“恐怖”という意味では楽しませてくれました。
 言葉の通じない国でハプニングに遭ってしまったことのある人や、日常の本当に何気ない生活の中で少し横道に逸れたがためにえらい目に遭ってしまい、戻ろうとすればするほど事態が悪化していってしまう…といった経験のある人には、本当に精神的に怖い作品ではないでしょうか?
 唯一、日本のストーリーだけはそういったハプニング性はないけれど、聾唖の女の子が伝わらない心の叫びを抱えて孤独に苛まれているという点ではやはり『バベル』なのです。難しいですよねぇ…分かり合うって。
 悲しいナ思ったのは、言語の問題だけじゃなく、言葉が通じ合う者同士でも心がすれ違ってしまってるところ。ブラピとケイト・ブランシェット演じるアメリカ人夫婦も、お互いの心のわだかまりを伝えられないままギクシャクした関係を長年続けていたのが、モロッコで偶然事件に遭遇し、絶体絶命の窮地に陥って初めて心が通じ合うというのも皮肉なもんですよね。悲しすぎたのは同じバスツアーの同国人が事件に巻き込まれたというのに、我が身の安全だけを考えて夫婦を置きざりにして逃げようとしていた観光客たち。逆に文化も常識も違うモロッコのガイドが夫婦を助けようと必死に走り回ってる姿や、言葉が全く通じないモロッコのおばあちゃんがそっと痛み止めの煙草を吸わせるシーンが強く印象に残りました。そう考えると人間の繋がりって言葉ではないのかもしれませんね。神様はそれを気づかせるため、わざと言葉をバラバラにしたのかな…?
 観終わって時間が経った今、もどかしくて苛立った場面より、恐怖の中でホッとした瞬間や、コミュニケーションが難しい中で必死で分かり合おうとする人間の姿や、少しでも心が通じ合った瞬間ばかりが思い出される不思議な作品。なので、あえてそんなシーンの写真ばかりを載せてみました(菊池凛子さんの写真除いて)。このメキシコ人のおばちゃんが赤いドレスを着て、白人の子供を抱きながら砂漠をボロボロになって歩く姿は一生忘れないだろうなぁ。個人的にこのおばちゃんにも助演女優賞獲ってもらいたかった。

バベル2バベル3
映画レビュー | 18:27 | author : 小林千絵
comments(2) | trackbacks(15)
ラブソングができるまで
ラブソングができるまで

ヒュー・グラント&ドリュー・バリモア。
ラブコメ映画には欠かせない二人が組んだ『ラブソングができるまで』(4月21日公開)を一足先に試写会で観てきました。この二人は意外にも初めての共演らしいです。ダメ男を演じさせたら天下一品のヒュー・グラントは今作品でもホント情けないダメ男っぷりでファンの期待を裏切らない。私もそのダメ男ファンの一人です。ヒュー・グラントってかなり男前なんだけど、遠い存在に感じさせない。あの八の字に垂れた眉と目で困った顔をするヒューは気の弱いコリー犬のようで、ヨシヨシと頭を撫でてあげたくなっちゃう。しっかり者の女性が母性本能くすぐられちゃうタイプですよね。普通こういう感情って年下に抱くことが多いのに、今年47才になるヒューがこのイメージを持ち続けているのは、ある意味凄い(?)

(ここからはネタばれの可能性ありなのでストーリーを知りたくない人は☆印まで飛ばして下さいませ)
 ヒュー演じるアレックスはかつて(80年代)一世を風靡したポップスター。しかし、時の流れは残酷で、今やすっかり『あの人は今』の仲間入りでほとんど仕事がない。来る仕事といえば、遊園地などで行われる小さなイベントで歌う仕事ばかり。それもほとんどの通行人に素通りされ、立ち止まって観る客といえば80年代を懐かしむごく少数の“元ギャル”だけ…。懐かしいサウンドと振り付けのステージも寒ければ、二の腕の贅肉を震わせて異常なテンションで盛り上がる客席も寒〜いのだ。
 そんな屈辱的な仕事さえ減る一方で、まさにジリ貧状態のアレックスにある日チャンスが訪れる。若者に絶大な人気を誇るカリスマ歌姫コーラから『新曲を作ってほしい』という依頼が舞い込むのだ。コレって日本で言えば、誰とは言えませんがかつてのGSグループの元スターのおじさんが浜崎あゆみに歌を提供するようなモンじゃない? 第一線に返り咲く大チャンス! 
 最初は尻込みするも、マネージャーに背中を押され10年ぶりに曲を書き始めるアレックス。しかし、曲作りの才能はすっかり錆び付いていてまったく進まない。そればかりか元々作詞の才能はゼロの彼は頭を抱えこんだまんま提出期限が迫る。
 そんな時、たまたま彼のアパートの鉢植えに水やりに来ていたアルバイトのソフィー(ドリュー・バリモア)のつぶやいたフレーズが彼の心を直撃する。作家志望だったにも関わらず、失恋の痛手から書くことをいっさいヤメてしまっていたソフィーにアレックスは才能を確信する。彼女こそ救世主のパートナー?! 
 かくして負け犬二人のラブソング作りは始まった…。

 ☆いやいや、この作品…胸にズキンズキン痛かったです。実は何を隠そう、私自身がかつて(80年代)のアイドル歌手で、一昨年に『あの人は今』に出演したからです。観て下さった人はいますかねぇ…? 当時、キャニオンレコードの秘密兵器と言われ、大いに期待されたにも関わらず、シングル11枚もリリースしながら結局一曲もヒットせず、秘密兵器のまま終わってしまった私。情けなさで言えばアレックス以上なのです…トホホ。話がソレてしまった…。そんなワケで時代に取り残されたアレックスの感じる屈辱感が痛いほど分かる私としては、この二人の再生を賭けた曲作りを応援せずにはいられませんでしたよ、ハイ。
“生みの苦しみ”とはよく言うけど、出産も苦しいけりゃ、曲を生み出すのも苦しいものです。両方とも経験した私の感想では、曲作りや本作りの方が出産より数倍も苦しいです。(帝王切開だったからか…?!)。何もないところから何かを生み出す作業って、結局、自分の心の中と向き合う作業なんですよね。フタをしてる自分の臭い部分も、醜い部分も全部自虐的にえぐり出して直視しなきゃ人の心を打つ物は書けないと思う。そんな苦しみを味わって生んだ作品だからこそ、我が子同様、愛おしいものなのでしょうね。名曲『おふくろさん』を作った作詞家の川内康範さんがあそこまで意地になるのも分からんでもないです。ありゃ、また話が脱線してしまった…。
 アレックスもソフィも歌姫コーラへの曲作りにもがきながら、お互い自分たちを立ち止まらせていた心の奥底の深い傷と向き合うことになる。怖くて一人では決して開けることの出来なかった心のひだを一枚一枚めくりながら…。LOVEに限らず、友情も、親子関係も、仕事仲間も、人は皆、足りない部分を補いあって関係を築いていくんだということを再確認させられ、ほのぼのした気持ちになりました。

 見どころは何といっても回想場面で観られる80年代の音楽シーン。髪型、ファッション、サウンド。当時を知っている年代の人には何もかも懐かしくてキュンときちゃいます。そして初挑戦というヒュー・グラントの歌とダンス! 狙いなのか、はたまた本当に不器用なのか、見事にカッコ悪〜いダンスを披露してくれて大いに笑わせてくれます。ダサ過ぎる腰の振り方(彼いわく、トム・ジョーンズ風の腰の振り方らしい)は一見の価値あり。でも、最後の弾き語りは上手かったぁ! これまでの映画ではピアノを弾くシーンはあっても弾く真似をしていただけだったというヒューが、今回は実際に猛特訓してかなり弾けるようになったそうです。それ以来、すっかりハマって長い一日の仕事から帰るとピアノを前に弾き語りをして心を落ち着けているそうです。
 ドリューのファッションがどれもすごく可愛かったところも女性には見どころですよ。
 でも私が今作品で一番好きだったのは(試写会でも一番笑いが起きてたのは)、ソフィーのお姉さん役(ERやセックス・アンド・ザ・シティにも出演していたクリステン・ジョンストン)の親近感を感じるおばちゃんブリ! 『おばちゃんは大阪も東京もアメリカも世界共通やなぁ〜』と、遠いアメリカが近く感じられて嬉しくなっちゃいました。
ラブコメ好きには必見の作品です! 

小林千絵

ラブソングができるまで2結晶
映画レビュー | 00:32 | author : 小林千絵
comments(2) | trackbacks(4)
ナイトミュージアム
ナイトミュージアム
ナイトミュージアム2遅ればせながら『ナイトミュージアム』、劇場で観てきました〜! いやぁ〜面白かった! ストーリーは言わずもがな、NYの博物館の夜警の職についた一人の男(ベン・スティラー)が、夜中の間に奔放に動き回る恐竜や動物の剥製や蝋人形を目撃してパニックするというドタバタお笑い劇。実は私、現実に絶対あり得ん系ファンタジー映画が苦手なので、この映画も『まあ、子供向けのおとぎ話だろうな』と、正直言ってさほど期待してませんでした。
ところが、しかし、But! CMや予告編である程度予想していたハラハラ、ドキドキはもちろん、クスクス笑わせてくれる小ネタや、うるうると涙ぐまされる場面がいっぱいあって、まさに喜怒哀楽ぐるんぐるんのジェットコースタームービー。風邪をひいていた私が、咳をするのも忘れてしまっていた程のあっという間の1時間48分でした。
今回もまたこれでもかというくらいエラい目に遭う不運なベン・スティラーですが、驚いた時の表情がオーバーじゃなくて真面目くさ〜いところがなんとも可笑しくて…。こういう俳優さんって日本にはあんまりいないよなぁ〜なんて考えてました。特に、やんちゃなおサルさんにコケにされてムキになってる姿には何度も小さく吹き出してしまった私。一人で観てたのでつい控えめになったけど、連れと一緒に観に行ってたらもっとバカ笑い出来たのになぁ〜と残念。
何をやっても長続きしない…息子にも愛想を尽かされるほどの情けな〜い男が、夜の博物館での奇異な体験を通して頼もしいパパに成長していくところは、同じ親として思わず応援してしまう。そういったサブのストーリーにしっかり心を掴まれちゃうから、あり得ん設定に冷めてしまうこともない。アメリカで大ヒットしたらしいけど、きっと親は親なりの目線で、子供は子供なりの目線で、両方が楽しめる作品になっているからだろうなと思いました。ロビン・ウィリアムスも脇役ながらいい味出してるし、スタスキー&ハッチでの名コンビ、オーウェン・ウィルソンや、ベンの実際のお母さんがカメオ出演しているのも見どころ。この映画、まだ観てない方はDVDでなく是非とも大きなスクリーンで観て欲しいな。親子で、夫婦で、友達同士で、大笑いしながら観ればきっとシ・ア・ワ・セ気分になれますよ! 
私ももう一回、息子と観に行こうかな…。

小林千絵
映画レビュー | 00:20 | author : 小林千絵
comments(1) | trackbacks(0)
 
CALENDAR
 
SMTWTFS
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
SPONSORED LINKS
 
 
NEW ENTRIES
 
 
CATEGORIES
 
 
ARCHIVES
 
 
RECENT COMMENTS
 
 
RECENT TRACKBACK
 
 
MOBILE
 
qrcode
 
LINKS
 
 
PROFILE
 
 
PAGETOP